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「自覚してつらくなる子も」見えにくいヤングケアラーをどう支える?宮崎県内の相談体制と新たな支援
2026年08月27日

本来は大人が担うべき家事や家族の介護を日常的に行う「ヤングケアラー」。宮崎県内の調査では、小中高校の「1クラスに1人程度」の割合で存在している可能性があることが分かった。周囲から見えにくい実態に対し、こども家庭庁は「家族全体」を支援する新たなプランを策定。宮崎県内でも専門職への啓発や、当事者の心に寄り添う取り組みが加速している。子どもたちが子どもらしく過ごせる環境を取り戻すために、今、何が必要なのだろうか。
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クラスに1人の現状と専門家の視点
「ヤングケアラー」は本来、大人が担うような家事や家族の世話、介護などをしている18歳未満の子どものことで、勉強や部活、友人との時間とひきかえに家族の世話をしている。
ヤングケアラーは身近に存在しているが、その状況は見えにくいのが現状だ。

県内には、ヤングケアラーの支援につなげていこうと活動している人たちがいる。
「宮崎県子ども・若者総合相談センターわかば」は子どもや若者が何でも無料で相談できる場所だ。
県子ども・若者総合相談センター 假屋健一郎所長:
相談の多くは人間関係や不登校だけど、その中でヤングケアラーと関連があるのではないかと思われるケースが多々あった。

宮崎県子ども・若者総合相談センター「わかば」では、教育現場だけでなく、ケアマネジャーや民生委員などを対象とした出前講座を実施。家庭内に訪問する機会が多いケアマネジャーなどの専門職が、ヤングケアラーの存在にいち早く気づき、適切な支援機関へつなぐ役割を担うことが期待されている。

参加したケアマネジャー:
私たちが合法的に家庭内に毎月訪問して気づきやすいということもあるし、他の人につなぐというところでは、私たちの役割としては大きいのかなと思う。

ヤングケアラーコーディネーター 有嶋誠さん:
県の行った調査によると、県内の小中高校の1クラスに1人くらいはヤングケアラーじゃないかなと思われる調査結果がある。現実に私も数名のヤングケアラーの支援にあたっているところ。たくさんの人がヤングケアラーに気づいて、何とかして子どもらしい生活をしてほしいというのが私たちの願い。
当事者の葛藤と周囲の「気づき」
支援の輪は、若い世代の間でも広がりを見せている。
宮崎大学1年生の鶴輪侑女さんは、高校時代にヤングケアラーをテーマにしたラジオ番組を制作し、全国で準優勝になった。

制作のきっかけは、友人が明かしてくれた悩みだった。
宮崎大学1年 鶴輪侑女さん:
Aさんが言うのは、自覚したら余計につらくなったと。自覚しなければ、普通のことだと思ってやっていたけど、自分がヤングケアラーだと知ったことによって他の人はこういうことしてないんだ、自分だけしているんだとつらくなってしまったと言っていて...。もし自分や自分の周りの人がヤングケアラーとだった場合に自分はどう行動したらいいか、一緒に考えていきたいと思っている。

こども家庭庁がまとめた新たな支援プランでは、本人だけでなく、ケアを必要とする「家族全体」を支援対象とする視点が盛り込まれた。
有嶋誠さんは「ヤングケアラーは必ず身近にいる」と話す。
周囲の大人が異変に気づき、声をかけること。それが、子どもたちが子どもらしく学び、遊び、将来を考える環境を取り戻すための第一歩となる。










