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熊本地震「割れ残り」に注意 南海トラフや日向灘との関連は?専門家が警鐘を鳴らす
2026年08月20日

7月に熊本県で最大震度7を観測した地震。国の地震調査委員会は、この地震が「日奈久断層帯」の一部が活動したことによるものと発表した。なぜこれほど大きな被害が出たのか、また、宮崎県内に住む私たちがこの教訓から何を学び、備えるべきなのか。宮崎公立大学の山下裕亮准教授に詳しく話を聞いた。
【動画】【みんなと防災】熊本で最大震度7の地震 日奈久断層帯の一部が活動 宮崎県内の断層は?
日奈久断層帯の活動と熊本地震との関連
7月28日に熊本県で発生した最大震度7の地震について、国の地震調査委員会は、熊本県益城町付近から八代海へ延びる「日奈久断層帯」の一部が活動したとの見解を発表した。
2年前のテレビ宮崎の番組「U−doki」で、宮崎公立大学の山下裕亮准教授が日奈久断層帯についてこのような指摘をしていた。

宮崎公立大学 山下裕亮准教授(2024年4月13日):
布田川断層帯は熊本地震でほぼ動ききった、エネルギーを解放しきったと考えられている。日奈久断層帯の南側はエネルギーを貯めたまま残っている。日奈久断層帯が従来に比べると、より動きやすくなっていて、つまり地震が起こりやすくなっていると指摘されている。(2024年4月13日放送・U−doki)
山下准教授は、今回の地震を10年前に発生した熊本地震の延長線上にあると指摘した。熊本地震以降、周辺の地震活動は活発化しており、当時から日奈久断層帯の動きやすさが懸念されていた。
宮崎公立大学 山下裕亮准教授:
地震が発生する時期は読めない、予測不可能なもの。活断層は1000年、2000年に1回動いたりするものなので、そう考えると10年というのは本当にあっという間だったという印象がある。
地表に現れた断層と交通網への甚大な影響
今回の地震では、南九州自動車道の八代JCT付近で高架が上下にずれる被害が確認された。

宮崎公立大学 山下裕亮准教授:
(Q.日奈久断層帯は、どんな断層?)日本の中でも地震の発生確率というのが出されているが、日奈久断層帯はそれがものすごく高い分類に入っている。今回物流の問題もそうだが、九州の大動脈をちょうど横切るように走ってるので、結果として高速道路や新幹線が動かなくなっているということにつながっている。直接、地震の被害が出てない我々にも影響が出てくるところは、かなり大きなところだったなと思う。
また、ずれた高架の近くでは、地面に地割れのような跡も確認されている。

宮崎公立大学 山下裕亮准教授:
ちょうど日奈久断層がこの高速道路を横切っている。これはおそらく「地表地震断層」と言って、断層が地表までずれた、それが顔を出したところなんだろうなという風に見ている。この付近はかなり揺れたと思われるし、1mぐらい段差ができているので、それが高架が落ちてしまったことにも影響しているんだろうなと思う。

宮崎公立大学 山下裕亮准教授:
(Q.この「地表地震断層」は地表に近いから起こる?)地震自体は深いところから14、15kmぐらいずれるが、それが地表まで出てきてしまった。普段こんなことはないわけだが、規模がやはりそれほど大きかったということ。
日奈久断層帯は九州の交通の要所を横切るように位置しており、高速道路や新幹線が不通となったことで、直接の揺れによる被害がない地域にも、物流の寸断という形で大きな影響が及んでいる。
宮崎県内における活断層の現状とリスク
宮崎県内には、マグニチュード6.8以上の地震を引き起こす「主要活断層帯」は存在しない。しかし、マグニチュード6.8未満の地震を発生させる活断層は県内各地に点在している。

宮崎公立大学 山下裕亮准教授:
マグニチュード6.8以上という条件だと宮崎県内に活断層は無いが、6.8未満であれば活断層はある。こういった活断層が動けば、今回ほど広域、広範囲に被害は出ないかもしれないが、この直上ではやっぱり震度7ぐらいの揺れになることがある。(Q.南海トラフや日向灘と連動する恐れは?)東日本大震災の時に、こういった内陸の断層が東日本大震災を起こした地震と連動して、立て続けに地震が起こった。福島県など内陸のところで地震が起こったが、そういったことを引き起こす可能性もあると思っている。
残る未解消のエネルギーと今後の備え
日奈久断層帯は「高野−白旗区間」「日奈久区間」「八代海区間」の3つで構成されるが、今回の地震でエネルギーを放出したのは一部に過ぎない。

山下裕亮准教授は「まだ南側が残っている。この南側の地震には今後もやはり警戒が必要。宮崎県内では、特に県南西部のえびの市、小林市では今回以上に揺れる。こういったことがあるんだということをしっかり知識として備えるということ。そして揺れに対しての備えを、今日からできることをやっていただきたい」と話す。










