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【1人飲み】紆余曲折の人生・落語家 吉原馬雀さんの「心のオアシス」新宿歌舞伎町「みやこんじょ」
2026年07月18日

新宿・歌舞伎町の喧騒の中に、故郷の温もりを感じさせる場所がある。宮崎県出身の落語家・吉原馬雀さんが通うのは、創業から45年を数える宮崎料理店「みやこんじょ」だ。都会の真ん中で故郷の言葉に包まれながら、本格焼酎と宮崎名物を味わう馬雀さんの1人飲みのひとときを覗いてみた。
【動画】「宮崎人のオアシス」新宿みやこんじょで落語家吉原馬雀が一人飲み
東京で宮崎の味
「メヒカリの唐揚げあります?あ、あれ、餃子は頼みましたっけ?」宮崎の名物を注文する馬雀さん。手には本格焼酎の本が握られている。

吉原馬雀さん:
これは「本格焼酎DAREYAMI BOOK」です。宮崎の各酒造の代表的なおすすめの焼酎が3つずつ載ってる。焼酎のこと全然わからないので、これを埋めていくのが楽しみです。

本には"2026年3月27日都城本陣にてソーダ割り""長く風味が残る"などメモが書かれている。「それらしいこと書いてます。偉そうにね」と馬雀さん。
「今日は"みやこんじょ黒"にします」

吉原馬雀さん:
いただきます。あ、めっちゃ飲みやすい。すごい美味い。ロックと思えないぐらい飲みやすい。
1982年に宮崎市で生まれた馬雀さんは、高校生の頃に落語に出会った。一度はサラリーマンの道に進むが、落語家になりたい気持ちが収まらず、上京。
今は真打となった馬雀さんだが、その道のりは順風満帆ではなかった。伝統芸能の中での人権問題に一石を投じたのだ。元師匠からのパワハラで活動休止を余儀なくされ、2022年に元師匠を提訴。2024年に勝訴した。
そんな馬雀さんに「落語を続けてもらいたい」 と手を差し伸べたのが、吉原朝馬師匠だった。馬雀さんは「師匠は噺家としての命の恩人 」と話す。
馬雀さんは現在、落語の道を歩む一方で、弁護士を目指している。

馬雀さんの1人飲みは続く。すっかり宮崎名物となった餃子が出てきた。
吉原馬雀さん:
美味い。丸岡の餃子、好きです。ホッとしますね。

馬雀さんと長い付き合いという、お店の2代目・廣底龍さん。
店主 廣底龍さん:
ここで一人500円で落語をやられてたじゃないですか。お客さん集めて。何回やりました?吉原馬雀さん:めちゃめちゃやりましたよ。50回くらい。
店主 廣底龍さん:
2~3年は毎月ちゃんとやっているので。すごく頑張っている方だなと思いました。
吉原馬雀さん:
でも本当にお客さんのおかげですよ。私は本当に、とにかく上げさせてもらってた。このお店とこのお店のお客さんのおかげです。ありがとうございます。
店主 廣底龍さん:
こういうつながりがこの店の特徴なので、こういったご縁を大事にしていきたい。宮崎を盛り上げていきたいと思っています。

吉原馬雀さん:
一番初めに来た時、歌舞伎町に来て「ここに宮崎料理店があるのか?」って、半信半疑で扉を開けた瞬間に宮崎弁が飛び交っていて、「オアシス」だなと。砂漠を彷徨う旅人は「水があった!こんなところに何で水がわいてんの?」みたいな。「なんでこんなところに宮崎弁が飛び交ってんの?」みたいな。
店主 廣底龍さん:
それもまた一つの面白いストーリーですよね。歌舞伎町で45年やってるっていうのが。
吉原馬雀さん:
今後も上京する人は、宮崎弁が飛び交っていたら「えーっ!」てびっくりすると思う。
伝統芸能の世界で数々の荒波を乗り越え、自らの道を切り拓いてきた馬雀さん。都会の真ん中で故郷の味に背中を押され、今日もまた、新しい一歩を踏み出す。










