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地域の課題に若き感性が挑む!関学大生が宮崎県小林市須木地区で向き合う1年目の活動報告"「地域×大学」地域連携プロジェクト"

2026年03月03日

地域課題の解決を目指す"「地域×大学」地域連携プロジェクト"が宮崎県で始動した。高齢化や過疎化などの解決を目指すもので、市町村、大学、民間事業者の知見を結集したプロジェクトだ。学生は現地で高齢化や担い手不足といった深刻な課題に直面し、住民の切実な声や地域への熱意に触れた。1年目の活動報告会で学生たちが得たものとは...

【動画】地域の課題に若き感性が挑む!関学大生が宮崎県小林市須木地区で向き合う1年目の活動報告"「地域×大学」地域連携プロジェクト"

「地域連携プロジェクト」が宮崎で始動

宮崎県は2025年度、国の交付金を活用した"「地域×大学」地域連携プロジェクト"を開始した。市町村、大学、民間事業者の知見を生かして地域が直面する高齢化や過疎化などの課題解決に取り組む3年間のプロジェクトだ。

 県が2025年の夏に全国の大学から企画提案を募った結果、活動の舞台は県内3箇所に決定。宮崎大学と美郷町、関西学院大学と小林市、南九州大学と都城市の組合せだ。

 2025年度は民間事業者としてUMK(テレビ宮崎)が地域と大学をつなぐ役割を担い、プロジェクトの運営を行っている。今回、県外から参加した関西学院大学と小林市の取り組みにスポットを当て、1年目の活動を取材した。

 関西学院大学の学生が須木地区へ

小林市の北東部に位置する須木地区。

 2025年10月、豊かな自然に囲まれたレジャー施設「すきむらんど」を、関西学院大学総合政策学部の学生4人が訪れた。

 学生
観光を通した地域活性化に興味がある4人が集まったグループで、実際の場所で実践的に何か行動を起こしたいと考え、今回のプロジェクトに応募した。

 小林市の小野湖では、2027年に開催される国民スポーツ大会で、カヌー競技とローイング競技が行われる。

 これに合わせた周辺整備に伴い、小林市はすきむらんど内にある宿泊施設「かるかや」を解体。2027年度に新たな宿泊施設の建設を開始する予定だ。

 小林市商工観光課 片地洋平主幹
国スポの開催を見据え、若者層をターゲットにした宿泊施設を建設する。須木地区の魅力を若者に知ってもらいたい。

 学生に託されたのは、須木地区の地域資源を最大限に生かし、県内外から人を呼び込むための戦略作り。

 ターゲットは若者層。プロジェクト期間は3年で、1年目は地域の実態把握、2年目に具体的な取り組みの企画、3年目で実践と持続可能な体制づくりを行う計画だ。

 学生たちは地域の現状を探るため、須木地区の地域資源に実際に触れた。

 特産の「須木栗(すきぐり)」を食べた学生たちからは、「初めて食べた」「焼き芋みたい」「ほくほくする」「めちゃくちゃおいしい」といった声が聞かれた。

 学生たちは廃校になった小学校を視察。「こんなところに急に小学校が出てくるんだね」「どこの家から児童が集まってくるんだろうと思った」「昔の空間がそのまま。時間がとまったみたい」と話す。

 須木地区の人口は年々減少傾向にある。2026年2月1日時点で1,246人。約50年前の3,532人から半分以下に減少した。また現在、小林市では総人口の約40%が65歳以上の高齢者である。

学生たちは高齢化などの課題に直面する地域住民の切実な声にも耳を傾けた。

 栗生産農家 西道紀一さん
須木地区の農家は高齢化が進んで、70代が主力になっている。私もいつ農業をやめようかと思っているところだが、高齢にムチ打ってやっているところ。

 すきむらづくり協議会 冨永圭一会長
人を増やしたいという思いはあるが、そのやり方がどうすればいいのかわからない。外から見てくれた人じゃないとわからない、僕たちはずっとここにいる人間なので。

今回、若者をターゲットにしているのは、地域に住んでいない若い世代を呼び込むことで経済や交流を活性化させ、移住などにつなげたいという狙いがある。

 住民の熱意に触れた学生は「住民の方がこの地域を愛して、本当にこの地域を盛り上げていって欲しいという熱意を肌で感じ、期待に応えないといけないなと思った」と話す。

ゲスト講師から指摘が...

2025年度、6日間のフィールドワークを終えた学生たちは、先日、活動報告会に臨んだ。

 学生たちの発表
地域の担い手不足が進行していて、地域のコミュニティが失われてしまう危機に直面しております。我々が初めて小林市に訪問した時に感じたことは素敵な資源が非常に多いということを実感いたしました。須木地区と外の若者の接点を作るという方向性が見えてきました。その中の1案として「須木フェア」をあげておりますが、具体的な内容については引き続き検討していこうと考えております。

 発表は無事に終了したものの、直後に飛んできたのはゲスト講師からの率直な指摘だった。

リクルート 和田花織さん
たぶんこのままいくと、フェアをやって、インスタグラムでPRして、若者がボランティアで手伝うといったプロジェクトになりそうだなと思っている。そのようなプロジェクトはこれまでも多く見てきたが、2年目には誰もやっていない状況になりがち。今みなさんが思っている気持ちを出してもらう方が良い。みなさんの工夫のアイデアがまだ欲しい。

この言葉を学生たちはまっすぐに受け止め、改めて自身の役割を見つめ直した。

 学生
県外からという、私たちしか持っていない視点を生かすには、私たちの主体的な意見をもっと出していくべきなのかなと思った。

 さらに、プロジェクトのその先を見据える。

学生
プロジェクトが終わったあとも、小林市の関係人口が作れる仕組みであったり、人との交流が作れるようなきっかけとなるところに携われたらいいなと思っている。

 今後、外からの若い視点と地域の力が重なり、どのような変化を生み出していくのか。小林市と学生たちの挑戦は始まったばかりだ。

地域課題の解消は決して簡単なことではないが、学生たちは真剣に向き合っている。若い柔軟な発想が解決への糸口となるのか、今後も注目される。

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