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男性も40代から要注意!「更年期症候群」の正体とは イライラや倦怠感に潜むホルモンの変化 恥ずかしがらずに専門医へ

2026年03月07日

発汗やほてり、慢性的な疲労感、頭痛、イライラ、不安――。これらは全て、男女問わず起こり得る「更年期症候群」の症状である。一般に更年期障害として知られるこの状態は、加齢に伴う性ホルモンの分泌変化が原因で、女性は45歳から55歳、男性は40代以降に症状が現れやすい。しかし、その多様な症状から、自身が「更年期症候群」であると自覚しにくいケースも少なくない。

【動画】男女ともに起こる、体と心の変化「更年期症候群の症状」

更年期症候群の診断基準は

宮崎市にある、はた産婦人科。地域の中核医療機関との密な連携体制を取り、幅広く女性医療を支える産婦人科クリニックだ。

院長の秦さんは、女性医師による決め細やかな診療で患者の心に寄り添った医療を心がけている。

はた産婦人科 秦博子院長:
「私は更年期なんですよ」と来院する患者は多い。医学的には内科的疾患を全て検査しても異常はないが辛い、という方を「更年期症候群」と呼んでいる。

「更年期症候群」は、加齢と性ホルモンの分泌変化が原因とされている。女性の場合、45歳から55歳までの10年間を更年期とされ、女性ホルモンの急激な低下によって症状が起きやすくなる。

また、男性は40代以降に男性ホルモンが緩やかに減少することで症状が起きやすくなる。減少の速さや度合い、時期には個人差が大きく、どの年代でも起こる可能性があるとされている。

秦院長は、「一般的には、季節の変わり目や寒暖差が激しい時期、年度替わりや年末年始など環境が大きく変化する時期に、体の揺らぎとして症状が出てくる」と説明する。

 男女で異なる主な症状

男女別の症状を見ると、女性の場合、上半身のほてり、のぼせ、大量の発汗を特徴とするホットフラッシュをはじめ、頭痛、肩こりなどの身体症状が出るほか、イライラや不安、動悸やめまい、不眠などの症状が出やすいとされている。

一方、男性の場合、イライラ、気分が落ち込むなどの精神神経症状をはじめ、全身の倦怠感や疲れが取れないなどの身体症状が出るほか、性欲の低下などの性機能障害が起こる可能性があるとされている。

はた産婦人科 秦博子院長:
更年期というのは、更年期という期間なので、自覚があってもなくても皆が経験する。つらさを訴える人も、平気で過ごす人も、実際には皆ホルモンが減少している。

厚生労働省の更年期症状に関する意識調査によると、医療機関で更年期症候群と「医師の診断を受けたことがある」女性の割合は、40代で3.6%、50代で9.1%。

更年期症候群の「可能性があると考えている」女性は40代で28.3%、50代で38.3%となっている。

男性で更年期症候群と「医師の診断を受けたことがある」割合は、40代で1.5%、50代で1.7%。

更年期症候群の「可能性があると考えている」男性の割合は40代で8.2%、50代で14.3%と、女性に比べて多くはないものの、一定数の男性にも症状が現れていることが示されている。

実際に更年期症状に悩む40歳の女性に話を聞いたところ、「以前に比べて極端に冷えを感じるようになった。頭痛の頻度も増え、肩こりも強く感じるようになってきた」と話してくれた。

また、「更年期症状はもっと年齢を重ねてから出るものというイメージがあったため、40歳で症状が出ていることに戸惑いがある。今後5年、10年と症状が強くなった場合、仕事や子育てに支障が出るのではないかと不安を感じている」と打ち明けた。

更年期の症状があり、日常生活に支障を感じている人を対象としたアンケート調査では、周囲に話すことに「抵抗を感じる」と回答した人が57%に上った。「個人差がありなかなか理解されにくい」「年を取ったと思われたくない」といった声が多く聞かれた。

「恥ずかしいことではない」

更年期症候群の症状に悩まされ不安を感じる一方で、世の中の更年期に対する印象や認識から、相談をすることを恥ずかしく感じる人が多い現状がある。

はた産婦人科 秦博子院長:
更年期は全く恥ずかしいことではない。一生懸命、人生を過ごしてきた証であると、私は考えている。これまで自分のことを度外視し、両親や家族、会社のために身を粉にして働いてきた人が多いのではないかと思う。そういう人に「自分の体をいたわってください」「自分をもう一回見つめてください」という天からの啓示かと思うので、体の不調を感じた際はすぐに病院を受診してほしい。

多様な体験談が示す現実

様々な症状が出る更年期症候群について、UMKアプリで体験談などを募集したところ、70件以上のコメントが寄せられた。その一部を紹介する。

50代女性:
動悸、吐き気、頭痛、腹痛などが朝から襲い、気持ちが切れそうになるのを踏ん張って仕事に行っていた

60代男性:
何をしてもやる気が出ず、気分が暗く体がだるい時期があった。更年期は女性だけのものと思っていたが、今思えば更年期だったと思う

40代女性:
45歳の時、激しい動悸と息苦しさに襲われた。更年期だと知るまでは毎日命の危険を感じていた

50代男性:
真冬なのに汗が吹き出して止まらなくなり、非常に短気になった。病院に行くと男性更年期の症状だと診断された

人によって症状が異なるため判断が難しいケースもあるが、少しでも気になる場合は、女性なら産婦人科、男性なら内科や泌尿器科を受診することが勧められる。

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