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「盗まれたのは初めて びっくりした」エアコン室外機の盗難被害が深刻化 背景は銅の価格高騰 専門家は「重量化」や「センサーライト設置」などの予防措置を呼びかけ

2026年01月15日

エアコンの室外機を狙った金属盗難が宮崎県内で急増している。2025年11月末時点の被害件数は109件に達し、統計を開始した2020年以降で過去最多となった。背景には、世界的な需要増に伴う銅価格の高騰がある。厳しい寒暖差から住民を守る「ライフライン」をいかに守るか、現場の対応を取材した。

【動画】銅の価格上昇も要因か...換金目的で室外機盗難多発   求められる対策の強化

金属盗難が過去最多に

宮崎県川南町の元医療施設に侵入し、銅線ケーブル84本とエアコンの室外機7台(時価約41万円相当)を盗んだ疑いで、1月12日に宮崎市在住の男3人が逮捕された。

県内ではこうした金属を狙った窃盗事件が相次っており、2025年11月末時点の被害件数は、2020年の統計開始以来最多となる109件を記録した。中でも、エアコンの室外機を標的にした犯行が目立っている。

公民館の室外機が消失

宮崎市にある南町自治公民館では、2025年8月にエアコンの室外機が盗まれる被害に遭った。

南町自治会 河野博会長:
室外機が盗まれたのは初めてですね。びっくりしました。

室外機が設置されていた場所に案内してもらった。河野会長は、「ここに2台あったんですよ。銅線もずっと上まで切られていた」と、被害の様子を語った。

河野博会長:
暑い時はたまらないです。寒い時もたまらない。エアコンは、なくてはならない機器ですね。

年間で約2,600人が利用した公民館にとって、エアコンは夏場の暑さや冬場の寒さをしのぐために欠かせない機器だ。今回の被害を受け、自治会では残された室外機の周囲に新たに防犯用のフェンスを設置した。
河野会長は、むき出しの状態よりも犯行に時間がかかるようにしたと説明し、新たな室外機の購入については今後の会議で検討する方針を示した。

銅価格高騰が犯行を助長

宮崎市でエアコンの設置などを行う巴設備工業。下水流匠代表取締役は、自社でも室外機を盗もうとする動きを察知し、声をかけて制止した経験があるという。

下水流代表は、犯行の動機として貴金属類の換金目的があるのではないかと指摘する。

背景にあるのは、原料となる銅の取引価格の上昇だ。2025年の国内取引価格は、8年前の同時期と比較して2倍以上に跳ね上がっている。この価格高騰が、転売目的の窃盗犯を引き寄せる要因となっている。

有効な盗難防止策とは

室外機の盗難を防ぐための具体的な対策について、下水流代表は「重量化」の有効性を挙げる。

一般的に室外機の足にはプラスチック樹脂製の製品が使われることが多いが、これを重量のあるコンクリートブロックに変更することで、機器ごと持ち去ることを困難にできるという。

さらに、防犯対策を周囲にアピールすることも重要だ。広範囲を照らすセンサーライトの設置や監視カメラの導入は、犯行を未然に防ぐ予防的措置として効果を発揮する。下水流代表は、空調機は現代社会における「第4のライフライン」の一つであると強調し、各自が防犯意識を持つことの大切さを訴えた。

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