NOW ON AIR !

番組表

「危機一髪」体験も...宮崎・青島小で南海トラフ地震想定の避難訓練、児童が「逃げトレ」で津波到達時間を確認

2025年11月13日

南海トラフ地震を想定した避難訓練が宮崎市の青島小学校で実施された。小学3・4年生約30人が「逃げトレ」というアプリを使用し、自身が選んだ避難ルートで津波から逃げ切れるかを確認した。訓練では「危機一髪」との結果も出され、避難の重要性やルート選択の難しさが浮き彫りとなった。

【動画】みんなと防災 児童が考えたルートで避難 青島小学校の児童が「逃げトレ」

津波避難ビルへ急ぐ児童たち

10月31日、宮崎市の青島小学校で、南海トラフ地震を想定した避難訓練が行われた。この取り組みは、同校と宮崎公立大学が連携して実施されたもので、小学3・4年生約30人と、宮崎公立大学の山下裕亮准教授、および学生らが参加した。

訓練は、地震発生から10分後に海沿いを北上し、津波避難ビルに指定されている「青島グランドホテル」を目指すルートで実施された。児童たちは8グループに分かれ、それぞれの判断で避難を開始。海の様子を伺いながら早歩きで移動し、ホテル7階の指定避難場所へと避難した。

「逃げトレ」で津波到達時間を確認

避難後、児童たちは「逃げトレ」というアプリを活用し、自身が通った避難ルートでの津波到達時間をシミュレーションした。その結果、最短で津波に追いつかれるまで3分28秒という結果が表示され、「危機一髪」の状況であったことが判明した。

訓練に参加した小学4年生は、「避難看板に『青島グランドホテル』と書いてあったので、そこが安全だと思いました。7階が一番上なので、安全だと考えました」と話した。また別の小学4年生は、「本当の津波の避難を経験できて良かった。避難看板を見て、近くの避難場所を覚えておきたい」と感想を語った。

山下准教授がフィードバック

訓練終了後、山下裕亮准教授は児童たちにフィードバックを行った。山下准教授は、「すぐ避難できるのであれば早い方が良いが、10分後となると津波も来てしまう可能性があるため、より安全なルートを通ることも検討すべきだ」と指摘。「様々な避難ルートがあることを覚えておいてほしい」と呼びかけた。

arrow_forward_ios
もっと読む
00:00
01:50
03:00

Top