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「暑さに耐えるしかない...」体育館にエアコン設置へ 宮崎市の小中校の授業や災害時の暑さ対策計画はじまる

2025年07月18日

酷暑が続く中、熱中症対策が課題となっている。宮崎県宮崎市は小中学校の体育館にエアコンを設置する計画を発表した。授業や学校行事など暑さへの対策や、災害時の避難所としての受入れ環境の向上につなげる。

【動画】宮崎市が《小中学校の体育館にエアコン設置へ》暑さ対策や災害時の避難所としての環境整備を目的に

宮崎市の71小中学校にエアコン設置開始

宮崎市は、市内にある小中学校71校すべての体育館にエアコンを設置する計画を進めている。

2025年度の予算は1億2900万円で、国の交付金を活用しながら2025年度から9年間かけて順次整備を進めていく。

清山知憲宮崎市長:
宮崎の場合、夏場に台風がよく来るので、優先的に開くことの多い"優先避難所"に設定されている学校を出来るだけ早く、そうした優先順位で市内の小中学校を順次整備していきたい。

体育館のエアコン設置は文部科学省が進めていて、宮崎市では年内に小松台小学校と本郷中学校に設置され、その他の小中学校10校は2026年度の工事に向け設計を行う。

扇風機だけでは限界

藤松舞アナウンサー:
宮崎市の中学校です。いま体育の授業が行われています。まだ1時間目ですが、気温は30度を超え、動いていなくても汗をかきます。扇風機を5台置いて対応していますが、蒸し暑いです。

宮崎市の本郷中学校は、教室へのエアコン設置は進んでいるものの、体育館には設置されていない。このため、夏場の集会は体育館ではなく教室でオンラインで行うなど暑さ対策を行っている。

授業で体育館を使用するときには、毎回、熱中症のリスクを判断する計測器を用いてその日の状況を確認。生徒自身も熱中症に気がつかないケースがあるため、教師が体調を気にかけながら授業をしている。

体育館の窓はすべて開けて、扇風機5台の風量を最大にしているが...

生徒:
体育館の中心あたりだと風が届かないから、暑さに耐えるしかない。

本郷中学校・体育担当 馴松郁美先生:
扇風機だけでは対応できないですし、扇風機は音がうるさいので言葉が聞き取れなかったり、子供たちの集中力を欠いたりということもあるので、やっぱり扇風機だけでは厳しい。

この学校では、夏場はスローテンポなダンスやマット運動を行い、球技は冬場に行うようにするなど授業の内容も工夫している。

休憩時間になると、扇風機の前に集まって涼む生徒の姿が見られた。この学校の体育館にはエアコンが6台が設置される予定だ。

生徒:
うれしかった。少しでも涼しくなって快適に過ごせたらいいと思っている。

本郷中学校・体育担当 馴松郁美先生:
まずは子供たちの健康面で安全が今よりはるかに保たれる。のびのびと活動できますし、運動量の確保もできると思う。

宮崎県内の公立の小中学校の体育館などへの空調設備の設置率は14.8%で県内では、木城町、新富町、延岡市などで設置が進んでいる。

県立高校では体育館のある36校中24校に設置されている。

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