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「変わり果てた焼け野原が見えて、母と一緒に泣いた」 戦後80年を機に「被爆体験記」改訂版を製作し宮崎県内の市町村へ贈呈
2025年07月05日
80年前の原爆被害の体験を後世に伝えようと、宮崎県原爆被害者の会・日南支部が宮崎県日南市に被爆体験記「閃光の彼方」を贈呈した。
被爆体験記「閃光の彼方」日南市へ贈呈
日南市役所を訪れたのは、県原爆被害者の会の田中芙己子会長(86)など4人。4人が所属する日南支部では、30年ほど前に当時の会員39人が広島・長崎で被爆した体験をまとめた「閃光の彼方」を発行。
戦後80年を迎える2025年、被爆者の体験を後世に伝えようと改訂版を製作し、日南市の高橋透市長に贈呈した。
6歳の時 長崎で被爆 田中芙己子さんの体験記
「ピカ...ドン」と、ものすごい音と光と暴風が私たちを襲いました。変わり果てた焼け野原が見えて、母と一緒に泣いたことを思い出します。
県原爆被害者の会・田中芙己子会長:
私たちが段々語り継ぐことができなくなるというのがあり、私たちに代わるこの冊子をと思って作った。書いてある方の思いがこれにぎっしり詰まっている。80年前にこんなことがあったんだと、お若い方に手に取って見ていただきたいというのが私の願い。
贈呈された被爆体験記150冊は、日南市内の小中学校や図書館などに配付される。県原爆被害者の会日南支部では、県内全ての市町村にこの被爆体験記を贈呈することにしている。
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