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【特集】熊本地震から1カ月 記者が見た被災地 なりわいにも大打撃

2026年08月28日 18時20分

最大震度7を観測した熊本地震から28日で1カ月です。
熊本県によりますと、28日時点で、今回の地震による犠牲者は災害関連死の疑いのある2人を含み38人、住宅への被害は5万棟以上にのぼり、現在も2400人あまりが避難生活をしています。

ここからは、取材をした森山記者とお伝えします。

(森山裕香子記者)
私は発災から3週間を迎える8月14日から20日までの1週間、八代市と氷川町を中心に取材に入りました。
取材をする中で、飲食店や農業などの再建に向け歩みだす人たちに出会いました。
店を再開する人、復旧に向け支援を募る人、そして廃業を決めた人。
地震は生活だけでなく、なりわいにも大きな影響をもたらしています。

(森山裕香子記者)
「こちら八代市にあるアーケード街です。こちらのお店を見てみますとガラス張りのショーケースが原型を留めずに壊れてしまっているのが分かります。発災から19日が経ちますが、まだ多くの店が臨時休業となっています」

八代市の本町アーケード街、多くの店が被災しシャッターが閉まる中、炊き出しを終え片づけをしている男性の姿がありました。
アーケードの一角で中華料理店を営む武部小太郎さんです。
武部さんは自身の店が被災する中、商店街の人達を元気づけようと炊き出しを始めました。

(太楼 武部小太郎さん)
「2週間くらい経つんで、もう前向いて頑張らないといけないなと思って、どっかに行こうかなと思ったけど、自分もここで商売してるんで、まずはここの人たちを元気づけれたらなと思って」

武部さんは地域の人達の協力を得ながら食料の調達など準備を進め、地震発生から約1カ月が経った25日に営業を再開しました。

八代市の隣、人口約1万人の氷川町では、特産品にも大きな影響が出ています。

イチゴ農家の境さん親子は、10年前の熊本地震で自宅が全壊。
去年8月、熊本県に甚大な被害をもたらした大雨では、農機具が浸水するなどの被害を受けました。
追い打ちをかけるように発生した今回の地震。
それでも親子で続けてきた農業を守ろうと前を向いています。

(境利晃さん)
「今年復旧するために、クラウドファンディングだったりとか利用するところを利用して、チャレンジしていくしかないのかなと」

発災から約3週間。
氷川町で洋服も手も真っ白になりながら作業をする一人の男性がいました。
い草農家の中島匠さんです。
今回の地震で、生まれ育った築150年の実家と作業場が全壊しました。

(中島匠さん)
「正直、うわ~としか思わなくて、なるようにしかならないかなとは、家族みんなで話してましたかね」

道路側に大きく傾いた小屋の2階には、7月に収穫したという、い草約30トンが保管されていました。

(中島匠さん)
「(い草を)出せれば家が倒壊するのも防げると思うので、出してしまえば一安心かなって感じですね」

通常、収穫した い草は、1階の作業場でござにして出荷しますが、傾いた小屋の中での作業は難しく、今年収穫したい草はそのまま出荷することに決めました。

(中島匠さん)
「(小屋は)物価高とかでいくら補助金出ても、たぶん何百万という手出しが必要なので、払えないかなという話はしてたので。家も建て直さないといけないので、どっちにしろ、家が優先的になるので」
Q.い草は
「もうしないです」

作業を終えた中島さんが、ある場所を案内してくれました。

(中島匠さん)
「水が全くこない状況ですね。ひねっても水が全然出てこない。ざっと見て半分以上枯れてるんで、もうどうしようもないですよね」
「米とか他の作物とかも視野に入れて、何かしら作っていって、生活できたらいいかなと思っていますね」

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