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受け継がれる「日本一」のバトン 9月のプレ全共へ、高鍋農業高校・畜産科学科の挑戦

2026年07月22日 18時20分

5年に1度開催される全国和牛能力共進会「全共」への動きです。宮崎県内では、来年北海道で開催される「全共」に向け機運醸成などを図る「プレ全共」が、9月、都城市で開催されます。大会に向けては、次世代の畜産を担う高校生も奮闘しています。高鍋農業高校を取材しました。

午後4時、授業を終えた生徒たちが牛舎へ集まってきます。約100頭の肉用牛を飼育する高鍋農業高校・畜産科学科。ここでは日々の飼養管理を当番制で行うほか、10人の生徒でつくる肉用牛経営研究班のメンバーが、早朝や放課後、エサの準備や掃除などに汗を流しています。
この日は、9月のプレ全共に出品する候補牛、2頭を洗ってきれいにしていました。

(高鍋農業高校3年 志賀千空さん)
「何で洗うかというと、牛をきれいに保つためということと、毛質を改善するために洗うので、牛の健康のためにも、洗い残しがないようにすることをいつも意識しています」

3年生の志賀千空さん。実家は愛知県の和牛農家で、畜産王国・宮崎で技術と熱量を学びたいと、この高校へ入学しました。

(高鍋農業高校3年 志賀千空さん)
「やっぱり思うのは、この宮崎の畜産人、宮崎の方っていうのはすごく畜産に熱い方が多く、牛に対する思いなど、そういったものがすごく熱いなということを感じた」

9月の「プレ全共」の候補牛2頭は双子。毎日、世話をする中で、それぞれの性格も見えてきます。

(高鍋農業高校3年 志賀千空さん)
「この牛はとても人懐っこい性格。最近いじけてきて、言うこと聞かなくなっていて少し悲しい。いい子だったのですが」

体形の審査では、見た目の美しさなどが評価対象となるため、牛のポテンシャルを最大限に引き出す調教が欠かせません。

(高鍋農業高校2年 長友汰晟さん)
「牛は長方形に見えたほうがいいので、脚を意識して調教している」

また1、2年生は来年の北海道全共も見据え、候補牛3頭の世話にも余念がありません。

(高鍋農業高校1年 佐藤樹規さん)
「エサやりから、ちょっとしたことでも変わっていくので、細かいところも気を付けて、手入れしていきたい」

生徒たちが手塩にかけて育てている北海道全共の候補牛の中には、特別なストーリーを持つ牛がいます。

かつて、高鍋農業高校が総合成績で全国2位に輝いた2017年の第11回「宮城全共」。その舞台に立った代表牛の子供が、今回の候補牛の中にいるんです。先輩たちから受け継がれたバトン。そのポテンシャルを最大限に引き出そうと、手入れにも力が入ります。

(高鍋農業高校2年 長友汰晟さん)
「小学生の時、第11回の宮城全協を見て、高鍋農業高校の先輩方が総合評価で2位を取って、そこで僕も行ってみたいなと思って、全共を目指しています」

指導する日高祐輝教諭は、全国2位という結果を「悔しい忘れ物」と表現、来年はそのリベンジを誓います。

(高鍋農業高校 畜産科学科 日高祐輝教諭)
「県内24頭の代表牛としてうちの牛、そしてうちの生徒が胸を張って北海道の舞台でチャレンジできるように、我々職員も一生懸命後押ししていきたい」

「全共」高校・農業大学校の部の県代表枠は1頭。生徒と教職員が一丸となって頂点を目指します。

(高鍋農業高校3年 志賀千空さん)
「牛のことは愛しています。牛は友達であり、家族であり、仲間であり、やっぱり牛がいないとやっていけない。牛なくしてこの人生なしっていう感じです」

深い愛情を持って、牛の世話をし育てる生徒たち、来年の北海道全共を見据え、今年9月のプレ全共に挑みます。

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