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韓国出身の国際交流員が「焼酎検定1級」に合格!名人は全国にわずか9人「焼酎は世界に誇れる文化」

2026年05月15日 18時20分

全国でわずか9人しかいない、民間資格の焼酎検定1級に合格した国際交流員がいます。宮崎で焼酎を通じて生まれる縁は世界に誇れる最高の文化だと話すそのわけとは…。

韓国出身のヤン・ヘジョンさん30歳。ヤンさんは2022年から県の国際交流員として働いています。翻訳や通訳にとどまらず、県民向けの講座や交流会を開くなど、宮崎と韓国をつなぐ活動をしています。

(ヤン・へジョンさん)
「韓国の文化が気になるという方たちが気軽にいらっしゃって、質問して、韓国に触れるチャンス」

そんなヤンさんが宮崎に来て大好きになったのが…焼酎です。歓迎会で、韓国では珍しい芋焼酎を勧められたことがきっかけとなり、その奥深さに惹かれたといいます。

(ヤン・へジョンさん)
「お酒は地域のお米、芋、水を使って、地域なりの方式で作られているのでそれが興味深かった。なによりも焼酎を飲みながら宮崎の人たちと仲良くなりたいという思いが大きかったんですね」

韓国でバーテンダーの国家資格・造酒技能士を取得しているヤンさん。県内の酒蔵を巡る中で宮崎の焼酎文化にも惚れ込んでいきました。そして2025年9月に取得したのが、焼酎検定1級です。

(早瀬純哉記者)
「焼酎検定1級の横に焼酎名人とかかれているんですが、1級を取らないと焼酎名人にはなれない?」

(ヤン・へジョンさん)
「そうです」

「焼酎名人」は全国でわずか9人。宮崎県内ではヤンさんだけです。出題範囲は、原材料や酵母、つくり方にとどまらず、香りや料理との相性、歴史など多岐にわたります。さらに…、テキストや試験問題はすべて日本語です。

(ヤン・へジョンさん)
「やはり難しかった。戸惑った部分はある。全部日本語だし、本は分厚いし、用語も難しいので」

仕事の合間を縫ってがむしゃらに勉強したというヤンさん。小学2年生の時から20年以上、こつこつと日本語を学んだという自信が原動力となり、1年と2カ月で「焼酎名人」の座を手にしました。

同じく焼酎検定1級を目指す同僚も称えています。

(宮崎県国際・経済交流課 酒井陽一朗さん)
「はじめたのは一緒のタイミングだったが、いつの間にか最上位の1級までノンストップで取られていたのですごい。日本人でも大変」

名人となったあとも焼酎の研究に余念がありません。

「チャーン(乾杯!)」

この日友人たちと訪れたのは宮崎市の焼酎バー。ずらりと並ぶ焼酎の中で、名人がいま一番気に入っているのは焼酎を蒸留する工程で一番初めにとれる「はなたれ」です。

(ヤン・へジョンさん)
「蒸留して初めて出るからこそ、とろける感じもある。香りも強い。飲み方はキンキンに冷やして、ストレートでいつもいただいています。度数は44度らしいです」

友人たちには芋の種類別に飲み比べを提案しました。

(ヤン・へジョンさん)
「赤芋、オレンジ芋、紫芋でおすすめした」

赤芋が使われている焼酎のお味は…。

(友人)
「これめっちゃスイートポテトって感じがする」

(ヤン・へジョンさん)
「赤芋ってみなさんがよく食べている芋。焼き芋に使われる芋とかすごく芋の味がする。オレンジ芋は熱帯果実。ちょっとフルーティで、紅茶の味わい。紫芋の場合は、ワインやヨーグルトの風味がある」

(友人)
「私がそんなにお酒が詳しくないのですごくありがたい存在」

出荷量が11年連続で日本一となるなど、宮崎を代表する特産品となった焼酎。ヤンさんは、地域の産業にとどまらず焼酎を通じた交流やそこで生まれる人と人との縁こそが、世界に誇れる最高の文化だと話します。

(ヤン・へジョンさん)
「焼酎を通して他の人と話したりする文化が好きだからこそ焼酎がもっと好きになった。宮崎の方たちはすごく明るくて、すごく声をかけてくださって、楽しいなと思った」

宮崎で学んだ焼酎の奥深さと、その一杯が教えてくれた、宮崎の魅力。ヤンさんは、この魅力を母国・韓国に伝える架け橋になりたいと話します。

(ヤン・へジョンさん)
「宮崎焼酎のおいしさや楽しさ、面白さをPRしていきたいし、焼酎を通して、宮崎と韓国の方たちの交流を手伝いたい」

ヤンさんの国際交流員の任期は来年4月まで。名人はこれからも大好きな宮崎と韓国を、芳醇な焼酎の香りで結び続けていきます。

焼酎をきっかけに宮崎をより好きになったヤンさんなんですが、好きになりすぎて今度は焼酎にあう宮崎のグルメを油絵で描き始め、夏には個展を開くそうです。絵をはじめたのは宮崎に来てからということで、非常に多彩なヤンさんのこれからが楽しみですね。

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