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東九州道・北九州ー宮崎開通10年 海上輸送の増加に効果 一方で依然として課題も

2026年05月04日 18時20分

この連休中、東九州自動車道を利用しておでかけを楽しんでいる方も多いのではないしょうか。
東九州道の宮崎~北九州間が開通して、4月24日で10年が経ちました。

かつて約9時間かかっていた宮崎市から北九州市の移動は、現在は半分の4時間半に短縮されました。
物流事業者の約8割が開通メリットを実感する中、その効果は海上輸送の増加にもつながっています。

日向市に本社を置き、細島港や宮崎港から関西方面へRORO船を運航する八興運輸です。宮崎港からの輸送量は、10年前の1.2倍に増加しました。

背景にあるのは、物流業界の2024年問題。深刻なドライバー不足により、陸送から海上輸送へ切り替える動きが加速しました。

ここで大きな役割を果たしたのが東九州道です。高速道路がつながったことで、船の出港時間に合わせた正確な輸送が可能になり、船の活用を後押ししました。

(八興運輸 佐藤博文専務)
「出航に合わせてタイムリーで、品物が高速道路を使って、時間内に出航ができるっていったところは、この東九州自動車道のおかげだと思ってます」

定時性の高まりは、鮮度が重視される農作物の輸送にとってもメリットです。
八興運輸では、6年前に大型船を導入、冷凍や保冷に対応するため船に電源設備を設け、農作物の輸送も行っています。

(八興運輸 佐藤博文専務)
「運転手不足や運航の社会的問題をクリアするためには、このRORO船が少しずつ増えていくんじゃないかなと思っている」

一方、東九州道には依然として課題もあります。九州経済調査協会の調査では、県内の東九州道は「車線の少なさ」や「休憩施設の不足」が指摘されています。

(みやぎん経済研究所 志田克彦主任研究員)
「利便性の向上に向けては4車線区間の拡張ですね」

県内の東九州道で4車線化が完了しているのは、清武インターチェンジから宮崎パーキングエリア間の約3.7キロのみです。
また、日南ー志布志の未開通区間の解消も待たれます。

(みやぎん経済研究所 尾上和広常務理事)
「今後も東九州自動車道と九州中央自動車道の整備を加速し、地域経済と海運も含めた広域の交通ネットワークが相互に進化していくことに期待したいと考えています」

東九州道開通の経済波及効果は1.6兆円にのぼり、宮崎港の貨物量は過去最高を更新し続けています。
経済効果だけでなく、救急医療や防災の面からもさらなる道路整備が期待されています。

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