番組表
小学生の被害2割増 被害者にも加害者にならないように…SNSへの向き合い方を考える
2026年03月04日 18時20分
2月から3月は、国のサイバーセキュリティ月間です。
去年、全国でSNSでのやりとりをきっかけにした事件や犯罪で被害に遭った18歳未満の子どもは1566人で、6年ぶりに増加しました。
中でも小学生は前の年よりもおよそ2割増えていて、過去10年で最も多くなっています。子供たちが被害者にも加害者にならないようにするためにSNSへの向き合い方を考えます。
(宮崎県警サイバー戦略局の担当者)
「まずはインターネット上の犯罪に関心をもってもらいたい。インターネットやSNSでの犯罪が非常に増えています。」
高校生にこう話すのは、県警サイバー戦略局の担当者。
2月、宮崎北高校で卒業を控えた3年生を対象に、サイバー犯罪についての出前講座を行いました。講座では、まず具体的な犯罪の事例を知って加害者にも被害者にもならないよう呼びかけました。
(宮崎県警サイバー戦略局 阿部竜也理事官)
「県警に実際に寄せられた事例では、SNSで知り合ったまったく知らない相手に裸の写真を送信し、脅迫や金銭の要求をうけたもの、サイトを閲覧していたところ突然『登録完了しました』とPOPが出現し、金銭を要求されたものがあります。」
また、誹謗中傷やいじめ、アカウントののっとりなど、SNSのトラブルは加害者と被害者が学校の同級生など、身近で起きているケースも多くあるといいます。
(高校生)
「SNSの犯罪などをきいて、衝撃でした。」
「お金に目がくらんで闇バイトなどに手を出すと大変なことになることがわかったので、気を付けていきたいです」
(宮崎県警サイバー戦略局 阿部竜也理事官)
「最も重要なのは、お子さんが不審に思ったときにすぐに相談できる環境にあることです。早く相談してもらうことで、問題の早期解決につながります」
宮崎市でIT子育てナビゲーターとして活動している中島晴美さん。母親の立場から、小学生や中高生がSNSなどを使う際に気を付けてほしいことをブログなどでわかりやすく発信しています。
(IT子育てナビゲーター 中島晴美さん)
「結構、子供たちなのかなという子たちから(相談の)DM、ダイレクトメッセージがくるんですね。その中で相談が多いのが、「セクストーション詐欺(性的脅迫)」の相談がとても多いです。具体的にいうと、裸の写真を相手に送ってしまって、それで金銭を要求されたという相談」
中島さんは、「セクストーション」のことを知ってもらおうと、中学生の男の子がアプリで知り合った人に裸の写真を撮影され、金銭を要求された実話を基に絵本を制作しました。
ある夜、相手の画面の雰囲気が変わったいつもとちがう。ちょっと、どきどきした。「だいじょうぶだよ」そういわれて、ぼくは迷ったぼくは、誰にも言えなかったこわくて、恥ずかしくて、眠れなかった。「僕が悪かったんだ」何度も、そう思った。
絵本では、困ったときは一人で悩まず、誰かに相談する大切さを伝えています。
次の日、思い切って話した声はふるえていたけど、大人はちゃんと聞いてくれた。「それは犯罪だよ」「あなたは悪くない」そういわれて、少しだけ息ができた。
また日本では、SNS上の不適切な投稿に対して、事業者が規制や削除をして対応していますが、中島さんは、規制をかいくぐったより悪質なサイトに誘導されるリスクを指摘します。
(IT子育てナビゲーター 中島晴美さん)
「保護者の観点からすると、子供が目にする前に削除してくれるので安心かなと思うんですが、裏サイトに誘導されるのではないか、保護者としては、事業者任せ、学校任せにするのではなく、関心をもって、リスクがあるということをしっかり理解しないといけないなと思っています」
コミュニケーションツールとして、もはや避けて通ることはできないSNS。子どもたちが安心して使える環境を大人が整え、一緒に使い方を考えていくことが大切です。











