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逞しく生きる姿が魅力 午年で注目 都井岬の御崎馬 女性ガイド「駆け抜ける1年に」
2026年01月05日 18時20分
宮崎県串間市の都井岬に生息する野生馬のガイドに励む女性がいます。
午年の今年は、都井岬が注目されるチャンス。
1人でも多くの人に野生馬の魅力を伝えたいと意気込みます。
宮崎県の最南端に位置する串間市都井岬。
およそ550ヘクタールの敷地に国の天然記念物に指定されている野生の御崎馬が生息しています。
都井岬には708年創建で、航海安全と縁結びの神を祀る御崎神社や、航行する船舶の目印となる都井岬灯台などがあり、年間を通して大勢の観光客が訪れます。
(観光客)
「馬は今何頭位いるの」
(ガイド)
「今106頭」
都井岬で御崎馬の観察ツアーガイドをする世良田明呼さん(41)
串間市出身の世良田さんは地元の高校を卒業後、大阪で暮らしていましたが、やりたいと思える仕事に出会えず、26歳でUターン。
その後、結婚し、現在は2人の子どもの母親です。
市の観光協会で都井岬のガイドなどとして5年ほど勤めたことをきっかけに都井岬に魅了され、2年あまり前から個人で御崎馬の観察ツアーガイドを始めました。
(野生馬ガイド「おぷしょん」世良田明呼さん)
「(観光協会で)働いていた時にほぼ県外の方ががたくさんいらっしゃってみなさん都井岬の事を何で知っているんだろうと思ったんですけど理由は様々で小さい頃の教科書に載っていたよとか」
「気づいたんですよ、えっ串間ってすごいとこがあるっちゃって。わざわざ外国の方が見に来るような観光の素材がある場所なんだとびっくり」
世良田さんは、御崎馬の魅力は、逞しく生きる姿にあると感じています。
(野生馬ガイド「おぷしょん」世良田明呼さん)
「都井岬の馬たちがこういう風に自分たちで家族をつくっていくんだよとか、毎日食べ物を一生懸命探して暮らしているとか」
「春であれば子馬が生きるために必死にお母さんについて行ったり雨や日照りの日もついて行く姿」
「なによりシンプルに生きるということに対して毎日懸命に生きている姿がかっこいいなあって思いました」
歴史や生態…御崎馬に関する知識は、すべて頭に入っています。
(観光客)
「都井岬にはいつから馬が居つき始めたんだろう」
(野生馬ガイド「おぷしょん」世良田明呼さん)
「馬が最初にやってきたのは江戸時代の始まり頃で高鍋藩のお殿様が軍馬を」
「高鍋藩の秋月家が馬を育てて、お侍さんの馬にしようってことで始めたのが最初の始まりで、時代の流れと共に廃藩置県があったり、ここの牧場も本当は手放される候補のひとつだったんですけど、ここは何が違ったかというと地域の方々が自分たちの共同財産にしたいということで手を挙げられて、権利を子どもたちに引き継いでいっているので、馬がこうやって自由に暮らせる場所が今も現在に残っている」
(観光客)
「夜はどこで寝るんですか」
(世良田さん)
「どこで寝てると思いますか」
(観光客)
「まさか野宿」
(世良田さん)
「実は夜も(草を)食べてます」
「私たち人間は日中活動して夜は休むじゃないですか馬は食べて疲れたら寝るを24時間繰り返しています」
ガイドの時間は主に60分から90分。
その間、お客さんの体力に合わせて起伏のある岬を歩いて回り、御崎馬の自然な姿に出会えるよう心を配ります。
(世良田さん)
「おっ始まりました笑」
(カメラマン)
「あれは何をしているんですか」
(世良田さん)
「何をしていると思いますか?背中がかゆくて物理的に手が届かないので、ああやって地面にこすりつけてゴロゴロして、あーかいーかいーして今立ち上がったところです。誰もかいてくれないので」
「この音もいいですよね」
「1頭で3、40キロ食べるみたいですよ本来馬って私も聞いてびっくりしたんですけどずっと口を動かしていたい動物なんだそうですここはそれを誰も制限しないんで馬のままに長い時間」
「そんな馬たちが自由に馬として暮らすのが許されている特別な尊い場所ですよね」
都井岬の魅力を感じて、また馬や景色に会いに来るねと言ってもらえることがなによりも嬉しいと話す世良田さん。
午年の今年にかける思いは…
(野生馬ガイド「おぷしょん」世良田明呼さん)
「時間に追われて暮らしている人ほどここでゆったりと流れる時間の使い方もあるんだなって、新しい体験されるのもすごくお勧めです。馬が食む音とか流れる海の波とか光の輝きとか見つめているだけでほんとに贅沢な時間の使い方ができているなって幸せな気持ちになりますよ」
「ひとりでも多くのお客様に、御崎馬ってこんなにチャーミングだし、魅力的だし、面白いところがたくさん分かってもらえるといいなと思いながら、駆け抜けたいと思います。午年!(笑)」











