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卵が最高値を記録 イチゴも値上がり クリスマス前の洋菓子店にも影響が

2025年12月22日 18時20分

クリスマスを前に、洋菓子店ではケーキの仕込みがピークを迎えています。
こうした中、先週卵の平均小売価格が最高値を更新、洋菓子店は厳しい対応を迫られています。

(早瀬純哉記者)
「こちらの店舗では、約1000個のクリスマスケーキの予約が入っているということで工房は仕込みで大忙しです」

12月3日、宮崎県都城市にオープンした洋菓子店「霧菓310」です。
社長の遠武大輔さんはオープン時に物価高を考慮し販売価格を決めましたが、卵の値上がりはその想定を超えてきたと言います。

(霧菓310 遠武大輔社長)
「1日300kgから500kgの卵を使うので、数字にしたらすごい金額になる」

農林水産省のまとめによりますと、12月8日から10日までの鶏卵1パック10個入りの全国平均小売価格は税込み308円と、調査が始まった2003年8月以降、最も高くなりました。
昨シーズンの高病原性鳥インフルエンザによる鶏の処分や、エサ代などの高騰が主な原因です。

霧菓310では商品の値上げはせず、身を削る覚悟で販売しています。

(霧菓310 遠武大輔社長)
「農家の事情もあるので、卵の価格を下げてくれというのは違う。その代わりに自分たちの生活を見直そうということで対処するしかない」

卵に加えケーキに欠かせない果物も値上がりしています。

(霧菓310 遠武大輔社長)
「(1パック)700円が1800円から2000円くらい」

イチゴ価格はクリスマス需要で12月上旬から中旬にかけて約3倍に…。
JAみやざきによりますと、夏以降の気温が高かったため、12月上旬に県内で生産されたイチゴは、前年の同じ時期に比べ約半分に減少。
市場販売平均価格が1kg2551円と値上がりしています。

こうした中、こちらのお店が考えたのは…。
「夏のシーズン終わりのイチゴをジュレにして、それをフレッシュな桃に3~4カ月かけてじっくりと浸透させる技術」

通称「桃イチゴ」、イチゴと一緒にトッピングします。

(霧菓310 遠武大輔社長)
「食べた時の甘味や酸味はイチゴとまったく同じ。噛んだ時にイチゴの果汁がジュワっとくるように仕込んでいる」

書き入れ時のクリスマスシーズン。卵やイチゴの価格高騰に直面しながらも、メニューの工夫でこの難局を乗り越えようと奮闘していました。

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