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「誰1人取り残されずに避難を」木城町でインクルーシブ防災避難訓練

2025年09月19日 18時20分

大規模災害時に誰一人取り残されることなく避難ができるよう、木城町でインクルーシブ防災避難訓練が行われました。

この訓練は台風の影響による豪雨で、土砂災害の危険があるため、避難が必要という想定で行われました。

訓練では、木城町で初の試みとなるインクルーシブ防災避難訓練を実施。
インクルーシブ防災とは高齢者や障害者を含む、あらゆる人を取り残さない防災という考えです。

そこで木城町では近くに身内がおらず、自ら避難をすることが困難な高齢者や障害者を避難行動要支援者とし、名簿を作成しています。

川原地区には現在3人の要支援者がいて、避難指示が出た場合には、可能な限り近隣の支援者と一緒に避難をすると定められています。

19日は、そのうちの一人である長友ヒデ子さん95歳が町から避難指示の電話を受けたあと、近隣に住むヒデ子さんの避難支援者圖師ヒサ子さんに連れられて川原公民館まで避難をしました。

初めての大がかりな避難訓練を終えてヒデ子さんは…

(長友ヒデ子さん)
「ヒサちゃん(ヒサ子さん)を頼みにしています」

一方で支援者のヒサ子さんは…

(圖師ヒサ子さん)
「大雨の時は上から濁流がくるから、そんな時は怖いですね。ヒデ子さんに関しては耳が遠いからそこが少し不安です」
「近所に若い人が何人かいらっしゃいますから、もしもの時にそういう(若い)方にも声かけすればいいかなと思っています」

(木城町地域防災コーディネーター 長島 朋子さん)
「計画を立てている人がまだ数名なので、70名くらいピックアップはしている。その人たちを一人一人(計画を)立てていくことで、新たにやり方だったり支援の仕方も含めて一つ一つ積み重ねていく段階かなと思っている」

木城町では他の地区でも同様の避難訓練を実施予定で、誰一人取り残さない防災の実現を目指しているということです。

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