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今年5月に山本周五郎賞を受賞 宮崎市育ちの作家・新川帆立さんが新刊発売記念サイン会

2025年09月16日 18時20分

続いては特集です。

こちらは作家の新川帆立さん。
新川さんにとって初めてのライトノベルが8月20日に発売され、先週土曜日、宮崎市でサイン会が開かれました。

新川さんの担当編集者によりますと、主に30代から50代の女性に特に好評で、困難があっても強く生きる女性主人公の姿に元気をもらっている読者が多いのではないかということです。

その女性主人公が描かれている「女の国会」で新川さんは、今年5月に山本周五郎賞を受賞。作家として大きく飛躍しています。

(新川帆立さん)
「宮崎の方がめちゃくちゃ喜んでくださって、宮崎の人が喜んでいるならよかったなと思って」

13日土曜日、アミュプラザみやざきにある紀伊國屋書店にはアメリカ生まれの宮崎市育ち、新川帆立さんの姿が。

小説家としてデビューする前は弁護士として活躍し、4年ほど働いたのち、小説家の道に進みました。

(江川琴実記者)
「こちらでは、新川帆立さんの新刊発売を記念してサイン会が行われています」

発売された本は新川さんにとって初のライトノベルとなる、「魔法律学校の麗人執事」です。

(40代女性)
「とても感激でした。宮崎空港で4年前にサイン会されたときも一回お会いしていて、今回2回目だったのでおかえりなさいっていう感じで、とても嬉しかったです。やっぱ多才な経歴もそうですし、本の内容の面白さですね。いろんな分野に精通してらっしゃるので、とても楽しませてもらっています」

1人1人と笑顔で会話しながら行われたサイン会。およそ50人が新川さんとの貴重な時間を楽しみました。

(10代女性)
「本ではちょっと暗めとかそういう系だったんですけど、新川さん本人は明るい方でギャップがすごいなと思いました。みんなで見ようと思っています、これからも」

久しぶりの宮崎に新川さんは…

(新川帆立さん)
「作品の感想をお伺いしたりして、私自身もすごく嬉しかったです。読者さんがより一層優しい方が多くて、すごく励まされました」

新刊「魔法律学校の麗人執事」は、主人公の男装した女性の執事が、生まれ育った修道院を救うために御曹司に仕える恋と魔法の学園物語です。

作品には、新川さんの弁護士としての経験が生かされています。

(新川帆立さん)
「学園ファンタジーものなんですけど、悪魔と契約すると魔法が使えるという設定ではあるんですけど、その契約の部分が私がもともと法律家だったこともあって、かなりちゃんと作りこまれているので、そこが一番のこだわりかなと思います」

そして、今年5月には…

(山本周五郎賞受賞式)
「新川さん、壇上にお進みください」

新川さんは「女の国会」で、優れた物語性のある小説に贈られる山本周五郎賞を受賞しました。

(新川帆立さん)
「正直そんなに賞はいらないと思ってたんですけど、でもいざとってみると嬉しいもので。どうして嬉しいかというと、今まで私の本を好きでついてきてくださった読者さんたちがいて、その読者さんたちの感覚が肯定されたというのがうれしくて」

「魔法律学校の麗人執事」は、新川さんがデビュー当時から書きたいと思っていた物語で、およそ4年たってようやくの出版です。

主人公の高校生活3年間が終わるまで、シリーズとして書きたいと話していました。

(新川帆立さん)
「いったんこのシリーズを頑張ってコンスタントに書くというのが当面の目標なんですけど、それはさておき読者さんに楽しんでもらえるものをコンスタントに書いていければと思っています」

取材中、「読者さん」という言葉を何度も繰り返していた新川さん。

新川さんから宮崎の読者へのメッセージです。

(新川帆立さん)
「宮崎出身の作家ということで、いつも皆さんには温かい応援をいただいていて、何よりも心の支えとなっております。今後とも何卒お見捨てならずに楽しんでいただければと思うと同時に、みなさんに楽しんでもらえるような作品を届けられたらなとも思っています」

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