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椎葉村で4人死亡の土砂災害から5年 遺志を受け継ぎ魅力ある土木業界の実現へ
2025年09月05日 18時20分
2020年の台風10号では、椎葉村で土砂崩れが発生し4人が亡くなりました。
9月6日で5年となるのを前に、遺族や建設業者が集まって犠牲者を弔いました。
2020年9月の台風10号では、椎葉村の建設業相生組の事務所と住宅が土砂崩れに巻き込まれ、相生秀樹社長がケガを負い、妻の勝子さんと息子の泰孝さん、それにベトナム人技能実習生2人が犠牲となりました。
現場は今年3月に対策工事が完了。
9月5日は相生秀樹社長や日向地区建設業協会青年部のメンバーなどおよそ10人が集まって、花束や線香を供えて、亡くなった4人を偲びました。
(相生組 相生秀樹社長)
「自然災害の怖さとか、取り組み、こういうものを若いこれからの世代が認識してもらえればいいと思う」
泰孝さんは生前、担い手不足に危機感を覚え、魅力ある土木業界をつくることを目指していました。
献花式の後には、出席者と県の職員が、やりがいを持って働ける環境づくりなどについて意見を交わしました。
(泰孝さんの友人 七組 岩本倫尚社長)
「相生君の思いを越えていければそれが一番の供養になると考えます」
日向地区建設業協会青年部では、これからも泰孝さんの遺志を継ぎ、魅力ある土木業界の実現に向けて取り組んでいきたいとしています。