番組表
会場はインターネットが繋がらない無人島 Uターンや移住の促進へ 日南市の魅力を語るイベント
2025年08月27日 18時20分
この夏、日南市の魅力を語り合うイベントが開かれました。
会場は、無人島の日南市大島。インターネットがつながらない場所で会話を楽しみ、交流を深めました。
イベント開催の目的はUターンや移住の促進です。イベントが開かれたのは8月15日、41人が参加しました。
参加者は船で会場へ。イベントが開かれた大島には、いま誰も住んでいません。
青い海に空。参加者は、自然豊かな環境で日南の良さを語り合います。
(中村真菜記者)
「目井津港からフェリーに15分程乗って、大島までやって来ました。大島に着いてから、こちらの場所までは徒歩20分。ようやく息も整い、今から「日南に想いがある人」が集った交流会が開催されます」
「ILOVE日南、WELOVE日南、かんぱ~い」
イベントは、進学や就職などで日南市を出た人たちが、将来的には帰ってきたいというきっかけにしてほしいと開かれました。
日南市の人口は8月1日の時点で4万7434人(住民基本台帳)。
今後も減少が見込まれています。
イベントを盛り上げたのは、日南市出身のお笑いコンビ「チキンナンゴー」。
(チキンナンゴー)
「順番に出身地聞いていきますか」
(参加者・帰省者)
「日南市飫肥出身で、今千葉県の幕張に住んでいて帰省で」
「いい経験だからと思って参加させてもらった」
(参加者・37年間アメリカに住んでいたUターン者)
「元々となりの大堂津出身なんですけれども、今年の3月にUターンで帰ってきました」
(チキンナンゴー)
「どちらにいかれてたんですか」
(Uターン者)
「アメリカに」
このイベントは4回目。過去3回は東京で開かれ、その時にUターンを決意したという人も。
(参加者・移住者)
「僕は日南出身で、高校卒業してすぐ東京に行って、つい2カ月前6月にUターンでこっちに戻ってきました」
(日南市にUターン・川崎威吹さん)
「(東京のイベントでは)一般的な出身地の話や身近な話をしたり、日南クイズみたいな昔どこに何があったでしょうみたいなそういうので盛り上がって、やっぱり日南の人と話すの楽しいなと思って、(Uターンする)きっかけの一つになった」
日南に移住して10年になるという人も…。
(チキンナンゴー)
「きっかけはなんだったんですか?日南に来る」
(移住者)
「農業がしたくて。今イチゴをやっているんですけど」
県がまとめた、日南市の移住世帯数です。
2022年度は58世帯、2023年度は63世帯でしたが、昨年度は地震の影響もあってか34世帯と半減しています。
(ことろど 神原帆乃花さん)
「市外在住の方々と繋がりを持ちたいというところで、いずれは日南に帰ってきて頂いたりだとか、Uターン者だけではなくて移住者だったりとか、関係人口みたいなところでも接点を作っていくという意味でやっている事業になっています」
参加者は、子供のころを思い出すように、はしゃぎながらイベントを満喫していました。
(ことろど 神原帆乃花さん)
「年齢は特に問わずではあるんですけど、地元っていいなという想いのある方々にまた日南に戻ってきていただけると嬉しいなという風に思っています」
イベントをひらいた「ことろど」では、仕事や暮らしの情報だけではなく人との出会いを移住のきっかけにしてほしいと、今後関西や福岡でも移住促進のイベントを開く予定です。