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日南市役所で戦後80年原爆パネル展 長崎で被爆した86歳女性「何があっても忘れることはできない」
2025年08月06日 18時20分
80年前の8月9日、長崎に原爆が投下されました。
宮崎県日南市では平和の尊さについて考えてもらおうと、原爆の惨状を訴えるパネル展が開かれています。
日南市役所で開かれている戦後80年原爆パネル展では、被爆した広島と長崎の惨状を記録した写真16点が展示されています。
焼野原となった広島の原爆ドーム付近の様子や熱線を受けた人の姿から原爆の悲惨さが伝わってきます。
会場では家族連れなどが1点ずつ見て回っていました。
(こどもたち)
「こんなことがあったんだなあって思いました。怖いと思いました」
会場では、長崎の爆心地から4キロ程離れた疎開先で6歳の時に被爆をした日南市の田中芙己子さん(86)が当時の体験を語った映像も流されています。
(宮崎県原爆被害者の会 田中芙己子会長)
「衝撃的な思い出があるんですけど、お母さんが座ってて、その背中には赤ちゃんをおぶっていて、前にも赤ちゃんを抱いているそのままの姿で亡くなっているのを見た時に、母が見るな見るなと言うんですけど、こどもながらにじっくり見ました。そのときの事はずーと何があっても忘れることは出来ないし。戦争がない、何もない、心配のないそういう世界になって欲しい」
会場には、県原爆被害者の会日南支部が30年程前に被爆体験をまとめた冊子の改訂版「閃光の彼方」も展示配布されています。
戦後80年原爆パネル展は日南市保健福祉総合センター1階ロビーで8月15日まで開かれています。