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広島への原爆投下から80年 宮崎市で原爆死没者を慰霊する集い

2025年08月06日 18時20分

広島に原爆が投下されてきょうで80年です。
宮崎市では原爆で亡くなった人を追悼する慰霊の集いが行われました。

80年という時が経つ中で記憶を風化させず、継承していくことが求められています。

宮崎市の宮崎霊園にある原爆死没者慰霊碑の前で行われた集いには、被爆者の家族や中学生、高校生など14人が集まりました。

(黙とう)

午前8時15分、参加者は原爆投下の時刻に合わせ、黙とうを捧げたあと、慰霊碑に花を手向け、被爆者の冥福を祈りました。

集いでは宮崎市に住む被爆2世の小島誠さんが参加し、中学生、高校生に「世界では核をめぐる情勢が不安定な状態。悲劇を二度と繰り返さないよう、この現実を知ってほしい」と話しました。

(被爆二世 小島誠さん)
「90年も100年も繋いでいってもらいたい。声を出せなくなる日が来るかもしれないことを考えると、本当に悔しい思いをしている」

(宮崎南高校2年生 平太杏奈さん)
「長い間、本郷地区に住んでいるが、この慰霊碑があることを初めて知った。正しく幅広く情報や知識を学んで、そのうえでこれからの世代や同世代に伝えていくことが大切だなと思う」

厚生労働省によりますと、今年3月の時点で県内で被爆者健康手帳が交付されているのは218人。

被爆者の高齢化が進む中で被爆体験や平和の尊さを次世代に伝えていくことの重要性が高まっています。

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