番組表
地域に新たな山の恵み生み出す 山椒産地化プロジェクトに高千穂高校生も参加へ
2025年07月28日 18時20分
高千穂町などで進められている山椒の産地化プロジェクトを将来にわたって持続可能なものにしようと、高千穂高校の生徒が協力することになりました。
ハウス食品グループ本社や高千穂町の乾しいたけの卸売業者の杉本商店、それに南九州大学などは宮崎県北部と熊本県の合わせて8つの町と村で、山椒の産地化を目指すプロジェクトを進めています。
28日は次の世代を担う高校生のアイデアを取り入れ、プロジェクトを持続可能なものにしようと、高千穂高校生産流通科の2年生8人を対象に、説明会を開催しました。
会ではプロジェクトのメンバーが、山椒はしいたけ栽培と両立が可能であることなどを説明した後、生徒たちに、苗木の生産やパッケージデザインなどへの協力を呼びかけました。
(ハウス食品グループ本社 アグリ素材開発部 福森直仁部長)
「高千穂ならではの良さを打ち出した時に、それが皆さんに共感していただけるかは、ブランド化する上で非常に大事になってくるんですけど、それができるのは地元の皆さんだと私は考えています」
そして生徒たちは高千穂町内にある山椒のほ場に移動し、収穫を体験しました。
(生徒)
「酸味が結構来ます。最初はあんまり感じないんですけど、後から(舌が)しびれてくる感じがします」
今年から収穫が始まったばかりの高千穂町の山椒ですが、香りや品質は上々だということです。
(生徒)
「地域の人と一緒にやって、交流できる栽培がしたいなと思いました」
(杉本商店 杉本和英社長)
「自由に、きっと僕たちが思いつかないものを持っていると思う」
「そういったものをできるだけ形にできるようにしていきたい」
高千穂高校生は今後、山椒のブランド化に向けてアイデアを出すほか、南九州大学の学生も苗木の栽培に協力し、持続可能な産地づくりに取り組むことにしています。