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津波データ入手できない場合は「欠測(観測不能)」と速報 気象庁が24日から運用開始
2025年07月24日 18時20分

みんなと防災のコーナーです。
気象庁は24日から新たな津波情報の運用を始めました。
何らかの原因で津波のデータが入手できなくなった場合、観測不能を意味する「欠測」と発表します。
地震が発生すると、気象庁は地震の規模を示すマグニチュードや震源をもとに津波警報や注意報などを発表し、その後、津波の予想到達時刻や波の高さが発表されます。
ただ、去年1月の能登半島地震では、珠洲市長橋の観測地点で発生直後に津波のデータが観測できなくなっていることが判明。
その後の調査で、観測不能の理由は地盤の隆起だったことが判明しました。
このように、トラブルなど、何らかの原因により観測地点で津波のデータが入手できない場合、気象庁は、24日から欠測として発表します。
UMKでは欠測(観測不能)と速報します。
県の地震専門部会委員を務める宮崎公立大学の山下裕亮准教授は、欠測導入の狙いについて
(宮崎公立大学 山下裕亮准教授)
「観測されていないということが、今の状況では正しいかどうかの判断がつかない、津波の観測が今できる状態にありませんよということをあえて示し、津波が来ていないのだと勘違いしないでほしいという所が一番の意図」
山下准教授は、欠測は頻繁に出るものではないものの、出た場合には大規模な津波に警戒する必要があると話します。
(宮崎公立大学 山下裕亮准教授)
「津波観測されたとは書いてないけれども、欠測と書かれていたら大変なことが起こってるんじゃないかとこういった形で情報を活用してもらえるといいのではないか」
「沿岸部に津波が到達したときに津波観測の情報が出るが、もうその時には津波は来ている時すでに遅し津波が来る前に本来避難しなければいけないそういった意味では欠測だろうが何だろうがまずは大津波警報、津波警報が出たら避難が必要な人はちゃんと安全な場所に避難することを徹底していただければ」