NOW ON AIR !
番組表
2025年07月07日 18時20分
霧島連山・新燃岳で《噴煙が斜面を流れる現象》火山に詳しい専門家はこの現象を「火砕流である」と指摘
霧島連山の新燃岳では6日、噴煙が斜面を流れる現象が確認されました。
火山に詳しい専門家はこの現象が「火砕流である」と指摘。
「警戒範囲の外であっても注意が必要」と警鐘を鳴らします。
こちらは、7日午前9時ごろの新燃岳上空の映像です。
鹿児島地方気象台によりますと、新燃岳では、6日午後1時37分ごろ、噴煙が南から南東側の斜面に沿って流れる現象が確認されました。
火山に詳しい鹿児島大学の井村隆介准教授は、この現象を「火砕流だった」と指摘しています。
(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「熱量が足りないために上の方に上がらず、密度の濃い噴煙が斜面を流れ下って火砕流になっている状況」
一方、鹿児島地方気象台は、この現象について、「火砕流の判断基準である甚大な被害を及ぼす高速かつ高温の噴煙ではなかった」として、火砕流とは発表していません。
また、新燃岳の火口から3キロの範囲は、入山規制が行われていますが、新燃岳の火口からおよそ3.5キロ離れた韓国岳への登山は可能です。
県やえびの市は、韓国岳から新燃岳の様子を見学する登山客を確認しています。
井村准教授は、新燃岳の活動状況から「警戒範囲の外であっても注意が必要」と話します。
(鹿児島大学・井村隆介准教授)
「(火砕流の発生で)新燃岳の下にはまだまだポテンシャルをもっているものがあるということを知らしめたと思います。立ち入り規制がされているところプラスアルファというところは、十分に気を付けていただきたいなと思います」
県やえびの市は、今のところ規制の範囲を広げる予定はないとしていて、韓国岳を登山する際は、十分注意してほしいと呼びかけています。