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2025年06月30日 18時20分
「におわない」「虫が来ない」生ごみ処理機器の購入費一部補助でごみの量削減へ 宮崎市の取り組みとは
ごみの削減に向けた取り組みをお伝えします。
2023年度に県内で排出されたごみの量は、36万2053トンで、県民1人あたり1日933グラム、およそ1キロのごみを捨てている計算になります。
県内で排出されるごみの量は、年々減少傾向ではありますが、1人あたりのごみの量は全国平均に比べ、82グラム多くなっています。
ごみの排出量が多いと、その分処理にかかる費用も多くなります。
宮崎市だと、2023年度ごみの処理におよそ82億円かかっています。
自治体はごみの削減を推進していますが、宮崎市では特に「生ごみ」に着目した取り組みが進められています。
宮崎市は、生ごみを乾燥させたり微生物の働きで分解するなどして減量化・たい肥化
する機器を市内の店舗やインターネットで購入する際、費用の一部を補助する制度を行っています。
今年度の事業予算はおよそ400万円。
電動の処理機の場合、最大1万5000円、処理容器の場合、最大5000円を補助します。
(宮崎市環境業務課 鎌田友紀主幹)
「燃やせるごみの約4割が生ごみと言われていてそのうち8割が水分と言われている。それを減らすということはごみ全体の減量につながると考えています」
「今からの季節は特に生ごみの匂いだったり虫だったり、鳥獣被害、猫の被害があるということでそういった被害がなくなるということもありますしごみが少なくなる、経済的にも優しくなるメリットがある」
30年以上前に無料のコンポスト支給から始まったこの事業。
いまの形になったのは、昨年度からで昨年度は287件の申請がありました。
「担当課の入り口には実際にごみ処理機器が展示されていますね」
「こちらが屋外型と言いまして畑にこの辺りまで埋めて使うものになっています」
「こちらが新たに令和6年度から補助の対象になったものですがバック型。中に専用の機材が入っていて生ごみを混ぜて使うもの」
「全然臭くないです!土のにおいがふわっとするだけですね」
(宮崎市環境業務課 鎌田友紀主幹)
「私自身も3年前に電動の生ゴミ処理機を購入しまして、家のごみを乾燥させています。匂いが本当に気にならなくなったのと ごみが軽い!という感じです」
「ごみが軽いので高齢の方とかゴミ出し場が遠い方にとっては非常にいいことと思う」
事業は、予算が上限に達し次第、申請の受付を終了するため、宮崎市では、早めの申請と合わせて、「購入しようとしている機器が補助の対象か問い合わせをしてほしい」と呼びかけています。
同様の補助事業は、宮崎市のほかにも延岡市や日南市、小林市などでも行われています。