宮崎県内初の取り組みです。
日南市は人口減少対策として、出産後の母子への心身のケアや育児をサポートする産後ケア事業の利用料を完全無償化する方針です。

日南市は24日に開会した市議会に予算案を提出しました。
産後ケア事業は出産後1年以内の母子が対象です。
助産師などが母親の心身のケアや育児をサポートをすることで、安心して子育てができる支援体制を整えます。

日南市ではこれまでも市が委託した助産所、産婦人科医院の2つの施設で産後ケア事業を行っていて、訪問型だけが無償で、短期入所型と通所型は3割負担となっていました。

日南市では、新たに短期入所型と通所型も無償化する方針です。
通所型と訪問型は1人5回まで、短期入所型はトータル6日間無償で利用できるようになります。

6月定例市議会で予算案が可決されれば、8月1日から実施されます。

（日南市民　1児の母）
「離乳食始まった時とかお座りがちょっと他の子より遅いかなとか　そういう時に専門家の立場からアドバイス頂けると不安が少し解消されるなと思います。私も2人目が生まれたら、是非産後ケアを受けたいなと思います」

（神奈川から帰省中・1児の母）
「私も1人目を産んだ時に神奈川県で親族等の支援が得られなかったので、そういった施設を利用したいと検討したんですけども金額が高額だったので、実際には利用できませんでした。（無償で）利用できるようになればとてもいいことだと思います」

日南市では、産後ケアを利用しやすくすることで子育ての不安を減らし、出生数の増加につなげたいとしています。