番組表

2025年06月12日 18時20分
“2000円以下”備蓄米求めて長蛇の列 購入した人の昼食に密着
宮崎県日向市のディスカウントストアで随意契約で放出された備蓄米の販売が始まりました。「古古米」の味はどうなのか、購入した人の昼ごはんに密着しました。
(早瀬純哉記者)
「現在、オープン30分前なのですが、お店の前には備蓄米を買いに来た人たちで長蛇の列ができています」
日向市のディスカウントストア・ミスターマックス日向店では、午前9時のオープンを前に、200人を超える人たちが列を作りました。
(1番目に並んだ人)
「門川町から来た。並んだのは午前5時。2年くらい前は(5キロ)2000円で買えたでしょ。だからすごい助かる」
入口近くには特設コーナーが設けられ、2022年産の備蓄米いわゆる「古古米」の5キロ入り270袋が並びました。1袋の値段は税抜1800円です。
店は通常より15分早くオープン。従業員が整理券を持った客に備蓄米を次々と手渡しました。
積み上げられた備蓄米が完売したのは、販売開始から約20分後でした。
(備蓄米を買った人は)
「うれしいですね。子供が3人、旦那と2人で(家族が)5人いるから、1日8合炊いたりする」
(ミスターマックス日向店 赤岩伸一店長)
「毎日多くのお客様から「いつ販売するんだ」という問い合わせをいただいていた。きょう、無事完売したことに関しては、地域のお客様に貢献できたと思っている」
昼ごはんに備蓄米を食べる人を探して、取材交渉をすると…。
(早瀬純哉記者)
「備蓄米を食べているところを撮らせてもらえないでしょうか」
(備蓄米を買った人)
「大丈夫です」
取材を受けてくれたのは、門川町の奈須さんと友人の遠山さん。
奈須さんの自宅にお邪魔すると、食卓にはおいしそうな昼ごはんが並んでいました。
おかずはアジの塩焼き、トマト、味噌汁、漬物。白ご飯が欠かせないラインナップです。
早速、備蓄米を食べる2人。はじめに気になったのは…。
(遠山久美子さん)
「口の中に入れたときに、いつも食べているのとはちょっと違う感じがする」
(奈須惠子さん)
「たまらないにおいじゃなくて、ちょっとにおいが違う。普通の新米に比べて」
新米とは少し違うにおいがするという2人。しかし、食べ進めるうちに慣れる程度だといいます。
(奈須惠子さん)
「普通においしい」
(遠山久美子さん)
「おいしかった」
(奈須惠子さん)
「ごはんありますよ。おかわり」
現在、夫と2人で年金暮らしをしている奈須さんと遠山さん。
(奈須惠子さん)
「並ばないで普通に備蓄米を買えるように(なればいい)」
(遠山久美子さん)
「農家の方も大変。値段的に4000円ぐらいにいまから先(なってほしい)。備蓄米がどうのこうのじゃなくて」
宮崎県内での備蓄米の主な販売予定です。
県内に17店舗あるタイヨーでは、13日午前9時半ごろから全店で5キロ1980円で販売される予定です。また、ローソンでは、14日から2キロ756円で販売予定となっています。