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2025年06月12日 18時20分

集団生活・就学の準備へ 全国で広がる「5歳児健診」とは

特集は、「5歳児健診」についてお伝えします。

5歳児健診は、身体計測や積み木などの集団での遊びを観察することで、子供たちの発達障害などを早期に見つけ、安心して就学への準備につなげようというものです。

法律で定められたものではなく、自治体の任意で行われていますが、国は全国の自治体で実施を目指し、2年前から費用を助成するなど、支援を強化しています。

県によりますと、今年度、5歳児健診を実施している県内の自治体は7つの市と町で、費用は無料です。このうち、宮崎市と延岡市は今年度から開始されました。

今回は、すでに5歳児健診を行っている木城町で健診の様子を取材しました。

木城町保健センターに集まったのは、今年度、5歳になる子供たちです。

木城町では、2012年度から5歳児健診が始まり、3年前の2022年度から医師も加わった形での健診を実施しています。健診では、身体計測・内科健診・問診に加えて、集団場面観察として積み木遊びやダンスなどをしました。

(健診の様子)
「今から積み木でお城を作ってもらいます」
「お友達と協力してお城を作ってみてください」
「会話しながら大きいお城を作るんだよ」

この集団場面観察では、友達との協調性や言葉によるコミュニケーションだけでなく、倒れやすい積み木が崩れた時の子供たちの対応なども見ていると言います。

(保護者は)
「5歳児健診では、集団行動をやっていたので、それが一番の特徴。今までの健診にはなかった」
「これから就学児に上がっていって、本人が一番楽しく、お友達と仲良く集団行動をうまくしてもらって、楽しい学校生活を送ってほしい」
「小学校に上がったら授業もあるので、40数分間ちゃんとイスに座って授業を受けられるのかというのが一番の心配です」

(子供たちの行動を観察した 渡邉幸子公認心理師)
「何もしないで小学校に入って将来に向けて困り感があるよりかは、今の時点で親御さんたちとしっかり話し合いをして、必要なことはしていくという目的をもっています。幼・保・小学校、それ以上の将来に向けてつなげていく上では、非常に5歳児健診は役に立てていると思います」

木城町では、5歳児健診を通して、学校生活を送る際に学力の不振やいじめ、不登校などを起こさないよう適切な支援をしていきたいとしています。

木城町では、対象となる子供たち全員が対面での健診を行っていますが、5歳児健診の方法は自治体ごとに異なります。

今年度からスタートした宮崎市の場合は、健診が2段階となり、一次健診は保護者と園によるアンケート調査、二次健診は手遊びや動作模倣、問診などの健診になります。保育園や幼稚園に通っていて、アンケート調査の結果、心配の程度が低い場合は、一次健診のみで終了します。

宮崎市ではすでにアンケート調査を終了。7月から二次健診が始まることになっています。

二次健診に来られる保護者に対して、宮崎市は、「今の困りごとを専門職の人たちと一緒に考えていきましょう」とメッセージを届けています。

6月13日(金)

6月11日(水)

6月10日(火)

6月9日(月)

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