宮崎県延岡市で青春時代の4年間を過ごし、黒澤明監督の映画「七人の侍」などに出演した昭和の名優・志村喬のヒストリーを描いた演劇が延岡市で上演されました。

演劇「光を託された男・志村喬」は、志村の人物像を調査することになった男が時空を超える旅に出て、生前の志村と出会うなどその生涯を時代ごとに描いたものです。

延岡市出身のシナリオライター・港岳彦さんと宮崎市で劇団を主宰する段正一郎さんのコンビによる作品で、宮崎市出身の女優・山田キヌヲさんが志村喬の母親と妻の二役を演じました。

舞台には延岡高校演劇部の生徒も参加し、志村喬の中学時代を再現。
地元の太鼓グループの演奏にあわせた映画「七人の侍」の名場面や、監督と役者のコミカルなやりとりなどが繰り広げられました。

2時間半にわたる上演後、カーテンコールで全員が登場すると、拍手喝さいが沸き起こりました。

（来場者）
「志村喬さんが延岡に3年いたということを初めて聞いた。非常に感動したので、昼の部、夜の部と2回見た。脚本・演出・役者さん・主演の山田キヌヲさん。素晴らしい演技だったと思います」

延岡城・内藤記念館では、志村喬生誕120年特別展が6月15日まで開かれています。