NOW ON AIR !

番組表
HOME ニュース

2025年06月09日 18時20分

第2次古着ブーム 価格高騰が続く古着の現状を調査

続いては特集、古着についてお伝えします。

現在、第2次古着ブームと呼ばれるほど世界的に古着の人気が高まっていて、特にビンテージと呼ばれる年代ものの古着の価格が高騰しています。

リーバイスの501XXという1950年代のデニムの場合、第1次アメカジブームと呼ばれる80年代は5~10万円だったものが、第1次古着ブームの90年代には80~100万円、そして現在は200~300万円と価格が高騰しています。

値上がりが続く古着の実態を調査しました。

現在の古着人気の背景には何があるのか、ブームの火付け役で東京・原宿の老舗古着店ベルベルジンの藤原裕さんに話を聞くと…

(藤原さん)
「今はSNSの時代で、ユーチューバーも古着屋さんを案内したりとか、今の古着をこんなのはかっこいいとかを配信することによって、1つの古着ブーム、ムーブメントが巻き起こっていると思います」

宮崎市の若草通りにある古着店「ブルートラック」。
県内でも古着価格の高騰を感じているといいます。

(山下さん)
「年代が古いビンテージと言われるものだったり、ビンテージの中でも状態が良かったり、新しいものでも最近のトレンド的に人気なものは、値段が高騰していっているというのはあるかなと思います」

近年、急激な値上がりを見せているのが、ロックバンドなどのロゴや写真、アルバムアートなどがプリントされた「バンドTシャツ」です。
1990年代以前に製造されたものを中心に、人気が高まっているようです。

(山下さん)
「ニルバーナ。バンドTシャツの中でもトップクラスにこう人気で、かなり値段も上がってきているもの」

(藤崎)
「これはちょっとダメージもあったりしますけど」

(山下)
「最近の傾向としてちょっとダメージがあったり汚れがあるものが逆に好まれたりというか、そういう人気もあるかと思います。こちらが6万6000円です」

当時軍隊で実際に使用されていた衣類、通称「軍モノ」も人気が高まっています。
軍モノを多く取り扱う古着店、ビンタンビンテージでは…

(熊本さん)
「年代の古いもの、40年代、50年代、60年代はかなり高くなってきてますね」
「米軍の60年代のフライトジャケットです。今かなり高騰している1つのアイテムです(12万9000円)」

(藤崎)
「そのブームの前とかはいくらぐらいだったんです」

(熊本さん)
「大体5万円あたり、一気にここ数年で上がった」

(藤崎)
「ほぼ倍に今なっちゃってるって」

(藤原さん)
「そうですね。軍物って国がお金を出して作っている洋服なので定価がない。フライトジャケット1着7万円とか8万円するものが支給されているわけです。もともとの作りがものすごく良い洋服なので、ファッションに落とし込んだ時に良い」

そして古着の中でも特に価格の高騰が激しいのがGジャンやGパンといったデニム製品です。

(藤原さん)
「ここ数年ではもうやっぱりジージャンの人気がもう半端ないので、特にジージャンのファースト、506XXというモデルはっていうんですけど、それのサイズ50、水が通ってない状態のジージャンが出てきて3500万です。3500万円+消費税で3850万」

(藤崎)
「それ売れたんですか?」

(藤原さん)
「一瞬です。待ってる人は3人ぐらいいます」

もともとは作業着として製造されたデニム製品。
作られた年代によって製造技術などに違いがあるのも魅力のひとつです。

(山下さん)
「こちらはリーバイスの中でも1960年代のビッグEと呼ばれるモデルで、例えば赤耳という70年代とか80年代ぐらいまで使われていたもの(縫い目)で、この赤耳があるだけで嬉しいって方も多くいらっしゃる。これが値段が税込みで19万8000円です。リーバイスは古いものは昔から上がり続けているので、値段は今が買い時です」

(藤崎)~試着~
「怖いくらいジャストなんですけど」

(山下さん)
「ここまでなんかこのサイズ感がばっちり合うっていうのはなかなかないと思うんで、多分このジャケットとパンツは、藤崎さんのためにこういったのかなと思います。ちなみにお値段がえっと9万9800円と19万8000円なので、大体30万くらいの感じですね」

(藤崎)
「30万か…」

そして、ブルートラックにある商品でいま最も高価な商品がこちら!
リーバイスの507XX、通称セカンドと呼ばれるデニムジャケット。
年代でいうと1950年代くらい。

(藤崎)
「おいくらなんですか?」

(山下さん)
「82万8000円です。古着ファンだけでなく今は投資目的で購入する人も増えている古着」

今後の展望について藤原さんは…。

(藤原さん)
「今が正直、ちょっとピークだと思います。時代の流れによっては落ち着いてくる傾向はあると思うんですけど、価格っていうところは、数がどんどん減っているところなんで極端に下がることは僕はないと思う」

6月9日(月)

6月6日(金)

6月5日(木)

6月4日(水)

6月3日(火)

6月2日(月)

Top