埼玉県で発生した、下水道管の破損が原因とみられる道路の陥没事故を受け、4日から宮崎市で下水道管の調査が始まりました。

今年1月、埼玉県八潮市で下水道管の破損が原因とみられる道路の陥没事故が発生し、トラックの男性運転手が巻き込まれ、亡くなりました。

これを受け、国土交通省が全国の自治体に下水道管の調査を要請。宮崎市では、4日から調査を開始しました。

宮崎市役所近くの道路では、宮崎市上下水道局の職員と委託業者の作業員が、マンホールからおよそ3メートル下の下水道管へ降りていきました。

今回の調査対象は、設置から30年以上経った直径2メートル以上の下水道管で、宮崎市にはおよそ18キロメートルあります。
作業員は、下水道管の破損がないかなど目視で確認していきました。
破損が見つかった場合には補強工事を行うとしています。

（宮崎市上下水道局・水道整備課建設係　佐土原慎一係長）
「下水道管が大規模に破損すると、埼玉県八潮市で発生したような、大規模な陥没が発生するリスクがある。市民の安全や生活に直結するので、今回点検を行うことで、未然に対策をしていきたいと考えている」

宮崎市は今年度中に調査を完了したいとしています。