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番組表

2025年05月29日 18時47分
万博でも採用・柱が1本もない木造建築とは 国富町で内覧会
大阪・関西万博のパビリオンにも採用された構法を使って建てられた木造建築の内覧会が国富町で開かれました。
(中村真菜記者)
「今月完成したこちらの建物。柱が一本もありません。関西万博の3つのパビリオンでもこちらの構法が用いられているということです」
環境への配慮や工期の短縮が可能となる独自の構法をPRしようと総合レンタル会社の「西尾レントオール」が、5月28日、国富町で倉庫の内覧会を開きました。
内覧会には、県内で木材を扱う企業や建設会社などが出席。
広さが198平方メートルあるこちらの倉庫は、壁面に県産のスギ材を使用し、西尾レントオールグループ独自の木造ハイブリッド構法を用いて、柱を使わずに建てられました。
この規模の倉庫を、鉄骨などを使用して建設すると工期は1年ほどかかりますが、木造ハイブリッド構法では、およそ4カ月で完成。
この構法は、大阪・関西万博のイタリア館などでも採用されていて、使用した木材は、再利用が可能だということです。
(西尾レントオール木造モジュール課・諏訪裕一郎課長)
「国民スポーツ大会やスポーツイベントなどで今まで世の中に無かった木造でのファニチャー(調度品)系、建物、そういったもので宮崎県において貢献できたらと思っています」
西尾レントオールは2023年に宮崎県と包括連携協定を結んでいて、木造ハイブリッド構法を用いた県産木材の利用促進に貢献していきたいとしています。