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2025年05月27日 18時45分

「減塩マイナス3g推進事業」宮崎市で減塩弁当試作・試食会

みなさんは普段の食事で塩分の量を気にしていますか?
厚生労働省が推奨する成人の1日あたりの食塩摂取量は男性7.5g未満、女性6.5g未満となっていますが、宮崎県民の1日の平均食塩摂取量は男性11.7g、女性9.4gと男女ともに3g以上多くなっています。

食塩を摂りすぎると血圧が高くなり、脳卒中や心臓病・腎不全などのリスクが高くなります。

気になるデータがこちら。県がまとめた2023年に亡くなった方の死因別の割合です。
心疾患が2位、脳血管疾患が4位となっていて、全国の割合と比べても県内は多いことが分かります。

こうした中、宮崎市では今年度から生活の中で減塩できる環境づくりを進めようと「減塩マイナス3g推進事業」の取り組みを始めました。

先週木曜日、宮崎市の健康支援課が開いたのは減塩レシピの検討会です。
南九州大学健康栄養学部の4年生などおよそ30人が参加しました。

今回のレシピは宮崎市食生活改善推進員が考案。
働く世代をターゲットに、おろしニンニクなどの薬味で風味付けをした豚肉を味付けのりで巻いたものなど、この日は9品を調理しました。

今回の市の事業では、これらのレシピを使った減塩弁当の販売、また減塩商品のコーナーを設置するスーパーなどに経費の一部を補助するとしています。

(瀬良アナウンサー)
「完成したメニューがこちら。野菜の鮮やかさもありますし、味付けの色もついていて、見た目には減塩やなにか物足りなさというのは感じません。」

(南九大の学生)
「減塩を感じないぐらい味がついていて、食材の味もしっかり感じられて美味しいです

試食会のあと、学生たちは弁当にする際の味付けや食感の組み合わせ方、また手に取ってもらえるキャッチコピーの案などを出し合いました。

(宮崎市食改善推進係 管理栄養士・小野美里さん)
「柔軟な学生さんのアイデアだったり、発想というところも取り入れながら、より色んなパターンのレシピが考案できると思いました。スーパーの調理の方がより作りやすいメニューや、味付け、バランス等をもう一度再考して、より良いものに仕上げていきたいなと思います」

今回考えたレシピは、今年夏ごろの商品化を目指しています。

例えばお昼ご飯にとんこつラーメンを選んだ場合、塩分は6.7g、幕の内弁当は中の食材にもよりますが6.2g程度。
今回検討している減塩弁当は1食あたりの食塩相当量が2.5g未満になるようにしています。

今回の減塩弁当は働く世代をターゲットとしていて、宮崎市では家庭でも減塩を意識するきっかけにしてほしいと話しています。

今後は南九大の学生が考えたレシピなども追加し、春夏秋冬のメニューを展開していく予定です。

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