衆議院宮崎2区選出の江藤拓農林水産大臣は21日朝、石破総理大臣に辞表を提出し、受理されました。「コメは買ったことがない」などと発言したことの責任をとった形で事実上の更迭となります。

（江藤　拓氏）
「今　国民の皆さんが米の高騰に大変ご苦労されている中で、所管の大臣として極めて不適切な発言をしてしまった。このことは改めて国民の皆様に心からお詫びを申し上げたいと思います」

江藤氏は記者団に対し、発言が批判を受けた早い段階から辞任を考えていたが、最終的な決心は20日、国会での質疑を終えたあとだと明かしました。

江藤氏は、コメの価格高騰対策の結果が出ない中、5月18日に佐賀県で行った講演で「私はコメは買ったことがない。支援者がたくさんくださる。売るほどある」などと発言し、厳しい批判を浴びていました。

（江藤　拓氏）
「これからなんとしても米価を下げなければなりません。それには国民の皆様方の信頼が欠かせません。その信頼を私が損なってしまったということであれば、ここは私が一線から身を引くことが国民にとってもいいことだと判断しました。」

江藤氏は、去年5月に就任した自民党県連の会長についても、24日の県連大会で退任する考えを示しました。