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2025年05月14日 18時44分

作者は助産師さん 絵本『ママの抱っこがいいの』出版 「赤ちゃんの声を聞くことが子育ての鍵」

出版されたばかりの絵本『ママの抱っこがいいの』
制作したのは、宮崎市の助産師の女性です。
赤ちゃんが「なんかちがう~」と言っていますよ。この絵本に込められた思いを聞いてきました。

ママのお腹の中はとっても気持ちよかったよ
ちゃんと覚えているよ
「ママの抱っこがいいの」

この絵本の作者は藤田美和さん。
藤田さんの読み聞かせを赤ちゃんが気持ちよさそうに聞いています。
助産師の藤田さんは産前産後のママに寄り添って36年になります。
なぜ助産師さんが絵本を??

(絵本を出版・助産師 藤田美和さん)
「この仕事を長くしてて、直接こうやったらいいよ、手を差し伸べながら抱っこの仕方や泣いたときのあやし方を話してきたんですけど、もっと他にも伝わる方法ないかなと思って絵本を…。3年くらいかかりました」

藤田さんには「赤ちゃんはなぜ泣いているんだろう」と戸惑うママに赤ちゃんが望んでいる抱っこの仕方やあやし方を伝えたい思いがありました。
あたたかい色づかいで描かれている絵は…

Q.絵も藤田さん?
「絵画教室に1年間通って、先生に色の塗り方を教わって、なんとか完成することができました」

こちらの絵本の特徴は「赤ちゃんの視点」を取り入れていることです。
やっぱり赤ちゃんの声を聞くということが大事なんですね。

(藤田さん)
「それが小さい乳児期にママと赤ちゃんとの関係が出来ると、その後もその子が育っていく中で、子供の声を聴こうという関わりがずっとできるので、親子関係、いい関係が出来ていくと思います。思春期になってもいい関係でいられると思います」

(参加者)
「どうしても(赤ちゃんと)2人きりになると「疲れた」という時があるんですけど、『ママの抱っこがいいの』という絵本を読んでからは「ママの抱っこがいいならしょうがないか」と、より抱っこを「ママの方がいいんだもんね」といって気軽に抱っこしてあげられる気持ちになりました」

藤田さんはいま、助産院の拡充を考えています。

助産院を大きく、もう少し多くの人に利用してもらえるように、今ベッド数が2床で届け出をしていますが、8床にしようかなと思って。

産後、赤ちゃん中心の生活に変わり困っているママのニーズがあり、専門家として手助けしたい思いからでした。

産後困っているママが増えてきた。昔の子育てを継承できないという社会的な課題があって、そこを少しお手伝いできればと思い、藤田さんは5月31日までクラウドファンディングを実施しています。

支援金は絵本の出版費用や助産院の拡充などに活用し、産前産後の赤ちゃんと家族を支える環境づくりに役立てることにしています。

(藤田さん)
「ママだけが一人で子育てするのではなく、社会全体、みんなで助け合って子育てすれば楽しくなるのではと思います」

藤田さんは11歳のときに母親を妊娠高血圧症候群で亡くし、この道を歩んできました。
夢だった赤ちゃんとママのための絵本の出版を叶え、安心安全な妊娠と出産、子育てが当たり前になる社会をめざした藤田さんの活動が続きます。

5月14日(水)

5月13日(火)

5月12日(月)

5月9日(金)

5月8日(木)

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