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2025年05月07日 18時48分

夏の政治決戦まで2カ月「参院選宮崎選挙区」立候補予定者3人のいま

7月に行われる参議院議員選挙についてお伝えします。
宮崎選挙区は与野党の勝敗を左右するといわれる1人区で3人が立候補を表明しています。

自民党の現職長峯誠氏は、今回3期目を目指します。
立憲民主党は、元県議会議員の山内佳菜子氏を擁立、参政党は滋井邦晃氏が立候補を表明しています。

3人の今を見ていきます。
4月28日、現職の長峯誠氏は自民党の広報車に乗り込み、宮崎市を回っていました。

(早瀬純哉記者)
「3期目を目指し立候補を表明している長峯氏。夏の参院選を前に、物価高対策の取り組みや日米関税交渉について支援者への丁寧な説明を行っています」

立ち寄ったのはJAみやざき。
ここで、長峯氏は「農業人口は今後20年で今よりも75%減る」と危機感を募らせました。

(自民党現職 長峯誠氏)
「本当に国民の食料を守るために、農政をどうしていくかということを考えなければいけない。もう今その決断をしなければ手遅れになってしまう」

今回は「信頼回復」も大きなテーマです。
自民党の政治資金パーティを巡り116万円を収支報告書に記載しておらず、長峯氏は政治倫理審査会で説明を求められ謝罪しました。

(自民党現職 長峯誠氏)
「信頼回復については再発防止をしっかりしていく。法律を厳しくしていくことが一番大事。参院選への影響は出てくるか?それはあるかもしれませんね」

物価高に農業課題、政治とカネ。
長峯氏は有権者の不安や不満を払拭しようと説明を繰り返していました。

「挑戦者」のタスキをかけているのは立憲民主党の山内佳菜子氏。

(瀬良有里奈アナウンサー)
「おととしの県議選では宮崎市区でトップ当選を果たした山内氏。今回の参院選は有権者が県内全域となるため、知名度の浸透に力を注いでいます」

4月29日、都城市でキックオフ集会を開きました。
困っている人の生活を支えたいと命と暮らしを守る政治の実現を目指す山内氏は医療について繰り返し言及しました。

(立憲民主党 山内佳菜子氏)
「宮崎のように九州で唯一の医師少数県のような非常に厳しい地域に対しては、国として、きちんと地方交付税などでも手当をする。そのような政治的な判断が今強く求められている時期だと私は感じております」

参院選にむけてスタートさせている「100の対話プロジェクト」。

(立憲民主党 山内佳菜子氏)
「今皆さんから一番お話を伺うのが物価高騰などを含めて非常に苦しい生活が続いているということですので、暮らしをどう支えるのかが一つの争点になると考えています」

山内氏は対話を重ね国政に生かしたいと県内を回っています。

(参政党 滋井邦晃氏)
「私たちの思いをしっかりと国会へ届けてくれるのはどの政党なのか、自分で判断し投票てくれれば日本の政治は変わる」

参政党の滋井邦晃氏。物価高が続くなか消費税の廃止や社会保険料の軽減で経済の好循環につなげたいと訴えています。

(参政党 滋井邦晃氏)
「国民負担率と言って社会保険料と税金を合わせたものが約半分。一番大きな問題。(負担率)35%で上限を決めてしまう。これ以上上げませんとルールを決めていけば使えるお金が増えてくるので」

若い世代への政治参加を呼びかけ、保守層の受け皿としても支持の広がりを期待します。参政党は、参院選で全国で6議席獲得を掲げています。

今回の参院選、何が問われる選挙になるのか宮崎公立大学の有馬晋作名誉教授はこう見ています。

まず物価高や政治への不満・不信が投票行動にどう表れるかという点。そしてその結果、参議院でも過半数を割ると自民党は本格的に追い込まれます。野党もまとまりきっていないため政治の不安定さが一層増し、新たな連立や政権交代へのひきがねになるかもしれないと話しています。

ただ多くの有権者はこのことを認識していない現状があるとも話していました。
参院選は7月に行われます。

5月7日(水)

5月5日(月)

5月2日(金)

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