番組表

2025年05月07日 18時49分
宮崎市・久峰総合公園にイノシシ出没 もし遭遇してしまったら?「イノシシは時速40km以上で走る…」
こちらの映像は4月23日、宮崎県宮崎市佐土原町の久峰総合公園で撮影されたイノシシの映像です。
体長は1メートルほどあると見られます。
もし公園でイノシシに遭遇してしまったら?
対処方法を専門家に聞きました。
4月23日、午後5時ごろ宮崎市の久峰総合公園に出没した一頭のイノシシ。
体長は1メートルほどで、木の周りをうろついています。
(オカファーエニス豪アナウンサー)
「イノシシはこちらのパターゴルフ場内で日中確認されたということです。散歩やランニングなどを楽しむ方が多い遊歩道からも近く、そうした方々が被害にあう恐れも考えられます」
久峰総合公園によりますと、おととし頃から公園内の至るところで、春にイノシシの目撃情報が相次いでいるということです。
(宮崎市久峰総合公園 荒木浩輔所長)
「パターゴルフ場にイノシシが出るようになったのは4月に入ってから。それまでは、園内各所にちらほら出没していた。こちらでは夕方に出ることが多かった」
鳥獣被害対策アドバイザーの室屋敦紀さんに映像を確認してもらうと…
(鳥獣被害対策アドバイザー 室屋敦紀さん)
「可能性としてはオス大きさも大きい成獣で5~60キロぐらいそれぐらいはある」
室屋さんは、公園に出没した理由についてエサが豊富な環境が考えられるといいます。
(鳥獣被害対策アドバイザー 室屋敦紀さん)
「このカシの木になるドングリを食べに来たと思う。本来ドングリは秋ごろに実が落ちて山の中などにはない。このように他の野生動物が寄りづらい所だと下に落ちていることがある。それを探しに来た」
それでは、もしイノシシに遭遇した場合どう対処すれば良いのでしょうか。
(鳥獣被害対策アドバイザー 室屋敦紀さん)
「刺激を与えるとびっくりして突進してきたり噛んできたりする。もし遭遇した場合は刺激を与えず、目線を外しながらそっとその場から離れる。(イノシシは)時速40キロ以上で走ることができる。走って逃げようとは考えない方がいい」
県内では4月9日、都城市で死んだ野生イノシシの豚熱への感染が確認されました。
5月7日、ゴルフコース内の数カ所では、まだ新しいイノシシのものとみられるふんも見つかり、室屋さんは誤って踏むことなどがないよう注意が必要だと話します。
(鳥獣被害対策アドバイザー 室屋敦紀さん)
「例えば豚熱ウイルスを持っているイノシシのふんを、人や車が運ぶ可能性は十分考えられる」
イノシシに遭遇するリスクだけでなく、豚熱の感染リスクも高まっている今、県は豚熱の感染を広げないために、山間部周辺の公園などでお菓子、残飯などを放置しないよう呼びかけています。