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「お気に入りの香水なのに、つけたての素敵な香りがすぐに消えてしまう…」そんな経験はありませんか? せっかくのおしゃれも、香りがすぐに飛んでしまっては残念に感じてしまいますよね。でも実は、香水の種類や使い方、つけるタイミングや保管方法を見直すことで、香りの持続時間はグッと変わるのです。
この記事では、香水の種類や持続時間の違い、香りを長く楽しむためのテクニック、そして毎日の香水時間をより楽しむためのコツについて詳しく紹介します。ちょっとした工夫で、香りの印象をグレードアップしてみましょう。
香水の種類一覧! 長持ちするのはどれ?

香水にはさまざまな種類があり、それぞれ香りの濃さや持続時間が異なります。まずは基本となる種類とその特徴を知って、自分の使い方に合った香水を選びましょう。
賦香率とは?香りの濃さと持続時間について
「賦香率(ふこうりつ)」とは、香水に含まれる香料の割合のこと。賦香率が高いほど香りが濃厚で、長く香りが続く傾向があります。香水を選ぶ際には、この賦香率をひとつの目安にするのがおすすめです。ただし、香りの種類や肌との相性によって、感じ方や持続時間には個人差がある点も押さえておきましょう。
香りの種類と持続時間の目安
香水は、香料の濃度を示す「賦香率」によって、いくつかの種類に分けられます。
種類 | 持続時間 | 特徴 |
パルファム | 約5〜7時間 | ・深みのある香りがじっくりと持続 ・特別なシーンにぴったり |
オードパルファム | 約5時間 | ・香りのバランスが良い ・普段使いから特別な日まで幅広く使える |
オードトワレ | 約3〜4時間 | ・軽やかな使い心地 ・気分転換したいときや、さりげなく香らせたいときにぴったり |
オーデコロン | 約1〜2時間 | ・軽くさっぱりとした香り ・リフレッシュしたいときに最適 |
このように、香水の種類によって香りの強さと持続時間が大きく変わるので、TPOや目的に応じて使い分けるのがポイントです。
長持ちしやすい香りの成分について
香水は、トップノート→ミドルノート→ベースノートという順番で香りが移り変わっていきます。なかでも長く残るのが、ベースノート。ムスクやウッディ、アンバー系の香りは揮発しにくく、比較的長時間肌に残る傾向があります。
香水を選ぶときは、香りの構成やベースノートの成分にも注目してみると、自分に合った“長持ちする香水”が見つかるかもしれません。
香りを長持ちさせる香水のつけ方は?

香りを長く楽しむためには、つけ方にも工夫が必要です。ちょっとしたポイントを意識するだけで、香りの持続力がぐっと変わってきます。
体温が高い場所にこまめにつける
香水は、体温で温められるとふわっと香りが立ちのぼります。つける場所としておすすめなのは、手首の内側、ひじの内側、うなじ、膝の裏などの比較的体温が高い部分。これらの部位は香りが拡がりやすい反面、揮発しやすいため、持続力を求めるならこまめなつけ直しを意識してみてくださいね。
つけるときは擦り合わせない
香水を手首に吹きかけた後、手首同士を擦り合わせると香りの分子が壊れてしまい、本来の香りが変化したり飛びやすくなったりします。香水をつけたら、擦らずに自然に肌になじませるようにしましょう。
ワセリンで肌を保湿する
乾燥した肌は香りが留まりにくいため、香水をつける前にワセリンやボディクリームなどで軽く保湿しておくのもおすすめです。香りが肌の表面に留まりやすくなり、結果として持続時間が伸びる傾向があります。
香水をつけるときの基本的なポイント

日常の中でもう少しだけ意識しておきたい、香水を長持ちさせるための基本的なポイントを紹介します。
お風呂上がりや保湿後の肌につける
香水は、清潔でうるおった肌のほうが香りがよくのります。お風呂上がりやシャワーの後など、肌がきれいで水分を含んだ状態で香水をつけると、より自然に香りが広がりますよ。肌が乾燥しやすい人は、保湿ケアを忘れずに。
適量を守って香りすぎに注意
つけすぎると、かえって香りのバランスが崩れたり、周囲に強く香りすぎたりするので、適量を守りましょう。適量は、オードパルファムであれば1〜2プッシュ、オードトワレなら2〜3プッシュ程度が目安です。
TPOに合わせた香りのつけ方
ビジネスシーンやフォーマルなシーンでは、主張しすぎない控えめな香りが好印象。胸から下の位置に少量つけることで、ふんわりと上品に香らせることができます。TPOを意識して香りを使い分けることで、より洗練された印象になります。
香水をもっと楽しめる裏技

香水をより長く楽しむには、ちょっとしたアイテムや知識を活用するのもおすすめです。
アトマイザーを活用する
アトマイザーに香水を移し替えて持ち歩くと、外出先でも手軽に付け直しができます。特にオーデコロンやオードトワレのように持続時間が短いタイプの場合、アトマイザーがあると安心です。
香水の種類でつける量を調整する
香水の種類ごとに濃度が異なるため、つける量も調整する必要があります。パルファムなどは少量でも十分香りますが、オーデコロンはやや多めにしても軽く仕上がります。種類に応じた使い方を意識しましょう。
時間経過による香りの変化を楽しむ
香水はつけた瞬間から時間とともに香りが変化します。トップノート(つけた直後)、ミドルノート(30分〜2時間後)、ベースノート(最後に残る香り)と、香りが変化していく過程を楽しむのも醍醐味のひとつです。日中のどの時間帯にどんな香りが残るか、自分の体温や活動に合わせて感じてみるのも楽しいですよ。
香りの劣化を防ぐための正しく保管する
香水は光や湿度、温度変化に弱いため、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。できれば元の箱に入れた状態で冷暗所に置くのがおすすめです。開封後は1〜2年を目安に使い切ると、フレッシュな香りを楽しめます。
まとめ
香水を長持ちさせるためには、香水の種類選びから始まり、つけ方や肌の状態、保管方法まで、ちょっとした工夫が大切です。お気に入りの香りを最大限に引き出すために、この記事で紹介したポイントをぜひ取り入れてみてください。
香りが長く続くだけで、一日をもっと心地よく過ごせるようになるかも? 自分らしい香りを味方につけて、日常をもっと豊かに楽しんでいきましょう。