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「急に返信が遅くなった」「わざと嫉妬させるようなことを言ってくる」――そんな行動をされて、不安になったことはありませんか? もしかするとそれは、男性の「試し行動」かもしれません。
試し行動とは、相手の愛情を確かめるために、わざと不安にさせたり、反抗的な態度をとったりする行為のこと。もともとは保育業界で使われる言葉ですが、恋愛においても同様に使われます。
今回は、恋愛における試し行動の例・試し行動をする男性心理・対処法・注意点まで詳しく解説します。
恋愛の試し行動の例

「これって試し行動なのかな…?」と悩む人も多いはず。まずは代表的な例をチェックしてみましょう。
急に音信不通になる・返信が遅くなる
急にLINEの返信を遅らせたり、あえて既読を付けなかったりするのは、典型的な試し行動です。「どれだけ自分を気にしてくれるか」「返信がないと不安になるか」など、反応を確かめようとしているのでしょう。
嫉妬させるような行動をする
「最近、ほかの子とよく話してる」「飲み会でモテた」など、嫉妬をあおるような発言をするのも試し行動の一つ。この場合、男性は「どれくらい自分に興味があるのか」「嫉妬してもらえる存在か」を確認しています。表面的には余裕そうに見えても、内側では不安を抱えていることが多く、愛情確認の手段としてこうした行動に出ているのかも。
不機嫌になって理由を言わない
何も言わず不機嫌になり「なんでもない」「自分で考えて」と言うのも試し行動の一種。「どのくらい自分の気持ちを察してくれる?」「機嫌を直そうとしてくれる?」など、相手の対応で愛情を測っています。
こうした態度が続く男性は、「言わなくてもわかってほしい」という甘えや依存が強い可能性大です。
すぐに「別れる」と言う
小さなケンカやすれ違いでも「もう別れる」「離婚する」など極端な言葉が出る場合、試し行動である可能性が高いです。本音では別れたくないものの、「引き止めてくれるか」「どれくらい必要とされているか」を確認しています。恋愛の中で優位に立ちたいという心理の表れです。
男性が恋愛で試し行動をする心理

試し行動をする男性には、以下のような心理が潜んでいることが多いです。
自分に自信がなくて不安
「本当に好かれているのかな」「飽きられたくない」という不安から、試し行動をして相手の反応で安心しようとします。自己肯定感が低い男性ほど「愛されている」という確証を欲しがるため、わざと揺さぶりをかけることも。「嫌われたらどうしよう」という恐怖が強いほど、試し行動が増える傾向です。
構ってほしい・注目されたい
「もっと自分に注目してほしい」「自分のことを気にかけてほしい」という願望から、試し行動に走ることも。「構ってくれる=愛されている」「無視される=大切にされていない」と極端に判断してしまうため、わざと不安を煽ろうとします。寂しがり屋や甘えん坊タイプに多い心理です。
優位に立ちたい
恋愛において主導権を握りたいタイプの男性は、試し行動を通して「相手を振り回せるか」を確認します。「自分が離れると言えば引き止められる」という関係になると安心しやすく、精神的な優位性を得ようとするのです。こうしたタイプは、試し行動が長期化しやすいので要注意。
試し行動をする男性の特徴

試し行動をとる男性には、いくつか共通点があります。
自己肯定感が低い
自信がないため、「嫌われたらどうしよう」「本気で愛されていなかったら怖い」と感じやすいのは、試し好意をする男性の代表的な特徴。その怖さから先に揺さぶりをかけ、「傷つく前に相手の反応をチェックしたい」という心理が働きます。結果的に試し行動という形で不安を解消しようするのでしょう。
承認欲求が満たされていない
「認められたい」「特別扱いされたい」という思いが強く、相手の反応を通して自分の存在価値を確かめようとします。親から十分に認められず育った人や、人の評価に敏感な人に多く見られる傾向です。「見捨てられない存在でいたい」という強い願望が行動に表れます。
自分を「可哀想な存在」だと思っている
「自分はいつも傷つけられる側」「理解されない」という思い込みが強いタイプは、加害的な試し行動をしても「自分は悪くない」と考えがちです。相手を困らせても「自分は愛されないからこうなった」と思い込み、行動を正当化してしまうことも。
男性に試し行動をされたときの対処法

恋愛関係を続けたいと思う場合は、以下の対応が効果的です。
素直な気持ちを伝える
「不安になるのはわかるけど、試されると苦しくなる」と素直に伝えることが大切です。責めるのではなく、「もっと素直に気持ちを話してくれたほうが嬉しい」と伝えることで、安心感を与えられる場合があります。言葉選びを丁寧にして、相手が心を開けるような話し方を意識してみて。
適度な愛情表現を
「大丈夫だよ」「好きだよ」といった言葉が、試し行動を減らすきっかけになることも多いです。安心感が得られると、自然と試し行動が減るのが一般的。ただし、過剰な愛情表現は依存度を強めることもあるため、バランスが大切です。
必要であれば距離を置く
何度も同じことが繰り返され、自分の心が疲弊してしまう場合は、距離を置くことも必要。「このまま続くと関係が壊れてしまう」と伝え、自分の感情を守る行動をとりましょう。距離をとることで、相手が自分の行動を見つめなおすきっかけになることもあります。
男性に試し行動をされたときの注意点

最後に、試し行動をされたときの注意点を紹介します。
過度なものに答えるのはNG
「何をしても許される」「どんなことをしても愛される」と勘違いさせてしまうと、試し行動がエスカレートする可能性が…。相手に合わせすぎず、「ここまでは受け止めるけど、これ以上は無理」というラインをしっかり決めておきましょう。
落ち着いて対応する
試し行動は相手を揺さぶって反応を見ようとするもの。そこで怒ったり泣いたりすると、「もっと揺さぶれば思い通りになる」と思わせてしまうこともあります。冷静な対応を心がけ、「対等な関係を望んでいる」という姿勢を伝えることが大切です。
まとめ
試し行動は、男性が抱える不安や自信のなさから生まれることも多く、一時的なら理解することもできます。しかし、それが積み重なると、恋愛が「信頼」ではなく「試す・試される」関係になってしまうことも。
大切なのは、お互いの気持ちを素直に伝え合い、安心できる関係を築いていくこと。もし心が疲れる恋になってしまったら、無理をせず距離を置く選択も必要です。あなた自身の心も大切にしながら、より健やかで安心できる恋愛に近づいていきましょう。