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2018年07月23日

パワハラについて考える(2018年7月21放送)

今回の特集はパワーハラスメント=パワハラについてお伝えします。
特に職場でのパワハラというのは指導や教育と重なる部分もあり、誰もが加害者・被害者になりうる深刻な問題です。
ハラスメントについて知り、いま一度コミュニケーションについて考えてみませんか?

パワーハラスメントとは、職務上の地位や人間関係など職場内での優位性を背景に業務の適正な範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与える。または職場環境悪化させる行為。
厚生労働省の統計ではいじめ・嫌がらせについての相談件数は、7万2067件。宮崎県での相談件数も年々増加傾向にあり、10年前と比べると2倍以上に増えています。

厚生労働省の統計

 

日本労働組合総連合会 宮崎県連合会(通称:連合宮崎)では県内の労働組合が加盟する組織で、全ての人が安心して働ける社会づくりを目指しています。
連合宮崎 会長の中川さんは件数の増加に対し前向きな見方もあると話します。
「3年くらい前からパワーハラスメントの相談が大変多くなりました。その背景にはやはり働く労働者の方々が職場で悩んでいることを相談してみようという雰囲気になっていることがあげられます。労働者の方々がこれはパワハラだと認識するようになったのではないかと思います。」と中川さんは考えています。

日本労働組合総連合会 宮崎県連合会の中川さん

 

ここで実際に報告されたパワーハラスメントの事例を紹介します。
”私は、派遣労働者として勤務しています。派遣先の上司から「ふざけてんじゃねぇぞ!」「お前はこの地域の恥だ!」こんな人格を否定するような暴言を日常的に受けました。他にもミスしたら現金に換算し支払わされた。”
”他の部下とは雑談しているが、自分とは業務の話し以外一切しない。”

パワハラ事例

”多大な業務量を強いられ、月80時間以上の残業が続いていた。”
”接客態度が固いのは彼氏がいないからだと言われた。”
”一日中掃除しかさせられない日があった。つばを吐かれたり物を投げつけられたり蹴られたりした。”

パワハラ事例

 

このようなパワハラの実態を信じられないと感じる方もいると思いますが、私たちが住んでいる宮崎でも同じような事例が起きています。
今回宮崎で実際にパワハラの被害にあった皆さんに協力してもらいお話を伺いました。

実際にパワハラの被害にあった方々

 

Q:今回インタビューを受けて声をあげようと思った理由は?
A:職場をやめさせられた後に色々な労働トラブルの部署に相談に行ったけれど結局解決はできなかった
「弁護士に相談したら?」とも言われたが、着手金が高くて頼むこともできなかった。今回出演することで、色々な方の力になれば良いと思った

Q:どんなパワハラを受けた?
A:掃除をしていたらいきなり椅子を蹴り倒された。何一つ意見を聞かないような上司で、何か言おうとしても高圧的で何も言えない状態だった。
A:少しのミスがあると頭ごなしに怒鳴りつけられた

Q:上司との信頼関係はあった?
A:何も意見できず、相談もできなかったので信頼関係は無かった。
A:「これが当たり前なんだ」という感覚しかなかったのでパワハラという言葉を当てはめられなかった。

Q:職場に行くときの心境は?
A:朝目が覚めると仕事に行きたくなくて吐き気がする。
A:仕事をやめた翌日も玄関を出ると誰かに見られているような感じがしていた。1ヶ月ほどは夜中に目が覚めて眠れなかった。保険も切られていたので病院にも行けなかった。買い物に行こうと思って家を出たつもりが気がつくと海のほうに向かっていた。私が死なないとこういう事件って解決しないのかな・・・と思った。

 

受けた人を精神的に追い詰めるパワーハラスメント。
予防するための基本的な対策について、厚生労働省はまず組織のトップが方針を明確に示すことが大切だとしています。
続いて、就業規則などのルールを決める。従業員アンケート調査を実施し実態を把握した上で従業員に対する研修を実施。
組織の方針や取り組みを周知し、啓発を実施する。
また問題の解決を図るために企業の内外に相談窓口を設置したり、職場の対応責任者を決める。
行為者に対する研修など再発防止のための取り組みを行う。
こうした手順に従い、組織全体で改善に取り組むことが重要だとしています。

パワハラ対策

一般に設置された相談窓口もあります。
宮崎県男女共同参画センターではガイドブックなども配布し悩んでいる人が少しでも相談しやすくなるよう呼びかけています。
相談員は経験のある人たちなので自分の問題について聞いてもらう・話す・相談するという機会をもっていただく。一人で悩まないことが大切です。相談員がアドバイスをしたり、もっと専門的な窓口に繋いだ方が良いとする場合は専門の窓口に繋いでくれます。是非一人で悩まないで相談に来てもらいたいと思います。」と宮崎県男女共同参画センターの山田さんは話します。

宮崎県男女共同参画センターの山田さん

A:私の場合は最初ずっと一人で悩んでいて良いように考えられなくて、行き着くところは自殺という考えになってすごく苦しかった。
身近な家族や相談窓口はたくさんあるので力になってもらうことが大事だと思う。

 

あとを絶たないハラスメント被害。最近では国政に関わる議員のセクハラも話題になりました。
ハラスメントを黙認せず、本人でなくても周囲が声を上げる#MeTooの取り組みも少しずつ浸透し始めています。
去年一月、厚生労働省はマタハラ防止措置を全事業主に義務付けました。UMKでもマタハラ防止に関する就業規則が定められています。

#MeToo運動の様子

 

そして若者に向けた啓発活動も活発になっています。
ちゃぶ台返し女子アクションが制作したセクシュアル・コンセントハンドブック
セクハラを未然に防ぐ方法や見て見ぬふりをせず第三者がどのように関わることが好ましいか、わかりやすく解説しています。

セクシュアル・コンセントハンドブック

 

「このハンドブックをひとりでも多くの大学生や若い世代の人に同意の大切さを知ってもらいたいと思って作った。関東圏を中心に全国の色々な大学で学生や教職員と協力しながら配布している。セクシャル・コンセント(性的同意)について広めて最終的にはセクハラや性暴力だけでなくパワーハラスメントやいじめなどあらゆるハラスメントをなくす方向につなげていきたい。」と考えています。

この冊子の中に書かれている3つの「D」。
DIRECT:加害者や被害者になろうとしている人に直接干渉し、実態を悪化させない。
DISTRACT:加害者や被害者の注意をひいて、問題となりうる状況を回避する。
DELEGATE:適切に介入できる別の人に助けてもらうようお願いする。
これらはハラスメントに直面した時、第三者にできるアクションを示しています。

3つの「D」

見て見ぬふりをせず、自分が声を上げることで性暴力を予防したりなくす力になることを理解した上で、声を上げることで社会全体で問題に向き合うことになる。」そんな思いを込めて作った内容です。

 

Q:パワーハラスメントを無くすためにはどうしたら良いと思う?
A:基本的なホウレンソウ(報告・連絡・相談)労働者と事業者がお互いにいろいろ意見を出し合って、話し合って問題を解決できる環境になれば良いと思う。

宮崎県男女共同参画センターの山田さん:一人一人が尊重されるべき大切な人間であるということに対する意識を深めることが大切だと思う。

連合宮崎の中川さん:働く方々も事業者の方々も働く環境が今は違うんだということを理解しながらお互いパワハラについて学習し、向き合うことが本当に大事なことだと思う。

パワハラについて学習し、向き合うことが重要

労働者・事業主のどちらの立場でもパワハラについてきちんと認識し「何がパワハラに当たるのか」「パワハラを受けたらどうすればいいのか」という企業内でのルールと対処法を定めること。

そして周囲の人や相談窓口に相談し、一人で悩まないことが大切です。

 

<宮崎県男女共同参画センター>
相談専用電話 0985-60-1822
受付時間 月~金曜日 9:00~17:00/土曜日 9:00~16:30

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