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2018年05月14日

小林の食材をフレンチに 元公邸料理人に密着(2018年5月12日放送)

今回の特集は、元公邸料理人地井潤さんの挑戦についてお伝えします。
地井さんはヨーロッパ三ヶ国の日本大使館で料理を任されていた、元公邸料理人
ご自身は大阪府出身ですが、去年11月に小林市に移住してきました。

その理由は「食と農の魅力創生プロジェクト」。
地井さんは、このプロジェクトのキーマンとして小林に移住することになったのです。
このプロジェクトの大きな目的は小林の食材を使ったレストランをオープンすること。

そして今週月曜日、ついにお店が完成しました。
お店の名前は「Kokoya de Kobayashi」。
地井シェフがオープンに向けて準備を重ねたこの半年間、そしてこの店名に込めた思いに密着取材してきました。

Kokoya de Kobayashi

 

今週月曜日にオープンを迎えた創作フレンチレストラン「Kokoya de Kobayashi」。
シェフを務めるのは地井潤さん
ヨーロッパ三ヶ国の日本大使館で計8年間、来賓を招いてのパーティや大使の食事の調理などを任されていた元公邸料理人です。
帰国後大阪では飲食店4店舗の総料理長として腕を振るい、次々と看板メニューを開発してきました。
斬新かつ洗練された味に多くの客が店を訪れました。

地井潤さん

 

そんな地井さんが小林市のプロジェクトに応募し、移住を決めた理由の一つが母 房江さんの存在です。
地井さんの母親房江さんは御歳 93歳。
一人息子で独身の地井さんは父親が他界した後、大阪で母親と二人で暮らしていました。
小林には母親と大阪で住んでいた母親の妹 桂子さんも一緒に引っ越してきました。

小林市出身の父親のもと朝鮮半島で生まれた房江さんは、戦後引き揚げてから大阪に嫁ぐまで約10年間小林市で暮らしていました。実に60年ぶりの小林市での生活です。
房江さんは9人兄弟の長女。兄弟は全員健在で宮崎県内にも弟や妹が住んでいます。
「久しぶりにこっちに住めるこということが一番嬉しい。みんなが近くにいるからね。」と嬉しそうに話します。
また地井さんも「母には日々楽しく過ごしてもらいたい。食べものも美味しいと言って食べてくれている。母親が食べて美味しいということは、素材の良さはそこでわかってくる。そこが原点なのかな・・・ここで採りたての野菜を使ってみたい。」と話します。

地井さんのお母さん房江さん

 

オープンの一ヶ月半前、レストランの改修工事が始まりました。
地井さんも小林ならではのメニューの開発に取り組みます。

レストランの改修工事:メニューの開発に取り組む地井さん

 

湧水の町として知られる小林市は、海に面していないこともあり清らかな水で育つを使った料理が親しまれてきました。
この日地井さんは小林市細野にある城山養魚場に来ていました。

「こちらで育った活きの良い鯉がどんな風に変わるのかな。」と城山養魚場の城山さんも期待で顔がほころびます。おろしたての鯉を刺身で味見した地井さんは「色々なアプローチの仕方があると思う。焼いたり煮たり生でもいける。」と話します。

小林市:城山養魚場の鯉

 

今年2月、東京都で開かれた小林市のPRイベント
このパーティで出す料理を地井さんが任されました。まな板の上にはあの鯉がありました。
都会の人たちが鯉にどのような反応をするのか地井さんも注目していました。
鯉を使った料理は2種類。鯉の歯ごたえを生で味わえるカルパッチョ。そして鯉こくと呼ばれる鯉の味噌汁にトマトやサフラン、甘酒を加えたスープです。
地井さんは「純粋なフレンチではなく、小林の郷土料理をフューチャリングした料理になっています。」と料理の説明をしました。
お客さんたちが料理を食べ始めると・・・
「初めての食感!」「これ何!?」と口々にします。それをだと説明すると「臭みがなくて癖もなくてすごく美味しい!」と、とても好反応でした。
この日こばやしふるさと大使に任命された斉藤慶子さんNOBUさんもどこか懐かしさを感じる味に嬉しそうでした。

小林市のPRイベント

会場には地井さんが招待したお客さんもいました。
元スイス日本大使の安倍夫妻は、地井さんと2年8ヶ月の間同じ家で暮らしていました。
地井さんの料理は創作的で意欲的だから小林の食材を使って新しい料理を作ってくれる。成功間違いなしです。」と元大使たちも太鼓判を押します。

 

小林市の畑に広がるのは、黒ボク土と呼ばれる火山灰に由来する土です。
長年の工夫を経て畑作に適した土へと生まれ変わり様々な野菜や果物を育んでいます。
地井さんの役割はレストランのオープンだけではありません。
この日地井さんは地域の果物農家やパン屋さんなどにお菓子作りのアドバイスをしていました。
小林市はレストランの開店を支援するだけではなく、地井さんから農産物や畜産物のアドバイスや加工品の監修をしてもらったりと、食に関する地域課題を解決するための取り組みを地井さんと一緒にしています
地井さんは、収穫しても形が整ってないだけで出荷できない果物をお菓子に加工することを提案してきました。この日教室に来ていた梨・ぶどう農家の方は「自分で作っているものを持ってきたらこれドレッシングにできるし、これカレーに入れてもいいよ、と教えてくれた。そういう感覚が自分たちにはないのできっかけ作りができたので良かった。」と話します。
この他にも小学校での食育や地域のイベントに参加して食のキーマンとして小林市内を奔走しています。

食のキーマン

 

高校卒業後、料理の世界に入った地井さん。そのきっかけは母房江さんです。
結婚を機に大阪に移り住んだ房江さんは、妹の桂子さんと大阪の繁華街で約30年間お好み焼き屋さんを営んでいました。
地井さんが調理師学校に行った時、「後継ができた」と思ったそうです。しかし地井さんは皇帝料理人になりました。

料理人のルーツでもある母親の存在。
その母親の故郷を自分の料理で盛り上げたいという思いが地井さんの原動力なのかも知れません。

房江さんが営んでいたお好み焼き屋さん

 

4月下旬、ついにお店が完成しました。
店の名前は「Kokoya de Kobayashi」。
ここだよ。」という意味の西諸弁と母親が営んできたお好み焼き屋さん「ここや」から名付けました。
地井さんと一緒にキッチンに立つのは、シェフと一緒に働きたいと大阪から移住を決めた二人。
大阪のホテルで働いていた横山さんと、以前地井さんが料理長を務めていた店で一緒に働いていた小田さんです。
自分の方から声をかけたという小田さんは地井さんの知識と経験の豊富さに、今回の成功を確信しています。

Kokoya de Kobayashi

 

オープンまであとわずか。
地井さんは自宅で鯉メニューの新メニューに挑んでいました。
イチゴとトマトのソースを試作し、母と叔母に試食をしてもらっていました。

鯉メニューの新メニュー

 

小林の食材が引き立て合うメニューが完成しました。

鯉メニューの新メニュー

 

4月30日オープンまであと一週間。
この日は親戚に向けたお披露目式。総勢60人が集まりました。
「美味しい。さすが・・・。千客万来でにぎわってほしい。」と誇らしそうに話す親戚の方々。

そんな中、地井さんは「我が母が93歳で元気にしてくれているのが一番ありがたい。家族、親族みんなが元気でいられるようにそういったお料理を提供して元気になってもらえるように頑張りますのでよろしくお願いいたします。」と感謝の気持ちを込めて挨拶をしました。

元皇帝料理人 地井潤さん。
素材の魅力を伝える食の通訳士が自身のルーツである小林で目指す姿とは。
「そこに行ってまで旅してまで行く価値があるもの。地井の料理はイコールこれだという料理にしていきたい。」(地井潤さん)

地井シェフが引き出す小林の食の魅力。そして味わったことのないような新しいお料理。
ぜひ皆さんも地井シェフが作る小林のフレンチを食べに行ってみてください。

お問合せ

<Kokoya de Kobayashi>
住所:宮崎県小林市駅南267番地
TEL :0984-23-1800
https://kokoya-de-kobayashi.com

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