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2018年03月12日

巨大地震への備え「72時間生き抜くヒントとは?」(2018年3月10放送)

東日本大震災から7年が経ちました。
しかし今もなお多くの被災者が元の暮らしに戻れず、不自由な生活を余儀無くされています。今私たちができることは、この震災の教訓をしっかりと活かし繋いでいくことだと思います。そこで今回の特集は防災について改めて考えてみたいと思います。

やはり私たち宮崎県民にとって脅威なのは「南海トラフ巨大地震」です。
地震工学が専門の宮崎大学 原田隆典教授によると、近い将来日向灘・南海トラフでの大きな地震は確実に起こると明言しています。
そこで大切なのは、巨大地震から命を守ること。この命を守る備えについて考えていきたいと思います。

こちらの図で南海トラフ巨大地震による県内の震度予想を見てみましょう。
最大で沿岸部震度7という非常に大きな揺れが予想されています。
そしてこの「約10万6000戸」という数字。これはなんの数かわかりますか?
実はこれは、県内の耐震性が不十分な住宅の数になります。(平成26年度末)
県内だけでもこれだけの数があるということです。

南海トラフ巨大地震による県内の震度予想図

耐震基準を満たしていない場合どれだけ危険なのか、防災科学技術研究所が行った実験では震度7相当の揺れが起こった場合、耐震基準を満たしている住宅は大きく揺れるものの家が倒壊することなく耐え忍んでいますが、耐震基準を満たしていない住宅の方はあっと言う間に脆くも崩れてしまいました

また家具の地震対策の実験ではビルのオフィスや高層マンションの一室を再現し、家具に地震対策を施さない状況で南海トラフ巨大地震を想定した揺れを与えるとものすごい勢いで家具が倒れてしまいます。
高い建物では横揺れが増幅するため被害を大きくなってしまいます。
実際の実験を見てみると、家具はゆっくり倒れてくるものだと思っていましたが、現実は家電などが飛んでくるようなイメージでした。家具の地震対策も命を守ることに大切な鍵になりそうです。
壁などに固定できるストッパーや金具はホームセンター手軽に購入できますので、まだしていない方はいますぐにしてください。
また住宅の耐震化は市町村からの補助が受けられます。まだという方はすぐに始めてください。

<住宅の耐震化の問い合わせ>
宮崎県建築住宅課 TEL:0985-26-7195   または、各市町村建築担当課へ。

そして命を守るもう一つの備えは、津波から命を守ること
東日本大震災でも多くの人々の命を奪った津波。南海トラフ巨大地震で予想される津波の高さと到達時間を見てみると、最大で串間市で17メートルという津波が襲ってくると予想されています。
また、最短到達時間は日南市で14分東日本大震災の時が最短で25分でした。本当に短く、さらに最初に揺れもあるので
実質避難できる時間は10分前後と想定されています。
そして県内の人的被害(死者)想定は35,000人です。

しかし減災対策を行うと、約8,600人にまで減ると言われています。
人的被害を限りなくゼロにする為に、この減災対策をどれだけできるかということが鍵を握ると言われています。

南海トラフ巨大地震の予想

では津波から避難するにはどうすれば良いのか。
それは、とにかく迅速に高い場所へ逃げるということがとても大事です。
そしてどこに逃げれば良いのか。
各市町村で配布されているハザードマップに避難場所や地域の高い場所などが明記されているので必ず確認をしましょう。津波避難場所や津波避難ビルなども明記されています。
そして何よりもやはり家庭で話し合っておく事がとても大切です。自宅にいる時に地震が来るとは限りません。学校にいる時、塾にいる時、スーパーにいる時にどこに逃げれば良いのかを家族で話し合って、想定力を高めていく事が大切だと思います。

 

続いては、地震発生後に生き抜く力について考えたいと思います。
まず注目したキーワードは「72時間」。
これは倒壊した建物などに閉じ込められた場合、72時間を過ぎると生存率が急激に低下すると言われています。
そして国や自治体の支援が十分整うのに必要な時間とも言われています。私たちは震災後に無事避難する事、そして72時間を自力で生き抜く力が求められているのです。

その時何が起こるのか?72時を生き抜くヒントを探しに行ってきました。

キーワード72時間の解説

今回やってきたのは東京都江東区にあるそなエリア東京。国が運営する防災学習体験施設です。
防災をテーマにパネルやグッズなどが展示されており、災害への備えを学ぶ事ができます。そして首都圏で巨大地震などが発生した場合には実際この場所が緊急災害対策本部として設置されます。

そなエリア東京

<防災体験学習施設 そなエリア東京>※入場無料
住所:東京都江東区有明3丁目8番35号 TEL:03-3529-2180
http://www.tokyorinkai-koen.jp/sonaarea/

そなエリア東京のスタッフリーダー津端美咲さんは「例えば、瓦礫の下敷きになって生き埋めになった方や大きなケガを負った方が一番助かる可能性が高いのがこの最初の72時間です。
この72時間を人の生死の境目という言葉で表している方が多いです。」と話します

実際に巨大地震に遭遇した場合、一体どのような行動をとれば良いのでしょうか?
ここでは72時間の生存力を試すツアーを無料で体験する事ができます。
ツアーではタブレットを使いながらクイズに答え、生き抜く知恵を学んでいきます。

72h TOURスタート!
児玉アナがエレベーターに乗り込んでしばらくするとエレベーターが大きく揺れ、急に灯りが消えました。
マグニチュード7.3 最大震度7の地震が発生したという想定のスタートです。

72h TOUR

扉が開き外へ出てみると倒壊した建物や電柱が・・・。目の前に、リアルに再現された被災地が広がります。
倒壊している音やサイレンがあちらこちらから響き渡り、視覚聴覚までリアルに再現されています。

すると突然屋外モニターに、緊急地震速報が流れました。
すでに倒壊しているこの街の中でどう避難したら良いか問われます。
児玉アナは倒れるものがない場所を見つけ、身を守ります。

ある地点ではタブレットでクイズが出題されます。
「液状化によって起こる現象はどっち?」
マンホールが浮き上がる・マンホールから瓦礫が吹き出す
正解は、マンホールが浮き上がる。
タブレットをマンホールにかざすと、液状化現象をみる事ができます。

72h TOURの様子

進んでいくと、瓦礫の中から女性の助けを求める声がします。
震災直後は想定外の事が起き、急な判断を迫られることもありどうすれば良いかわからずパニックになってしまいますが、まずは大きな声で周囲に伝える事が大切です。
一人で遭遇した場合は自分も怪我をする可能性があるため無理に救助をせず「これから救助がきます」と声をかけ、助けを求める事が大事だそうです。
まずは自分の命を守らない事には人の命を救うことはできません。

 

次の部屋は非難した後の生活について学べる空間になっています。
部屋に非難生活に必要なグッズなどが展示されています。タブレットをかざすと動画が流れ使い方などを教えてくれます。

72h TOUR

避難所での生活は食事やトイレの問題など決して自由な生活ではありません。
こちらは東日本大震災の後の福島県いわき市の避難所を再現したものです。
ダンボールで仕切りがされていますが、人ひとりがやっと寝られるくらいのスペースしかなく寝返りを打つことはできません。
長い方は5ヶ月以上もこのような空間で生活を続けていたという事です。

ここにも実際に入って体験することができます。
実際に入ってみると窮屈な不便さもありますが、天井もなく音もまる聞こえなのでプライバシーが守られているという状況ではありません。

だからこそお互いが助け合うことが大切だという事が体験からわかりました。
この体験ツアーを通して災害をイメージする力、災害に対応する力を培う事ができます。

72h TOUR

続いて、特別に起震機を使って揺れを体験させてもらいました。
まずは震度3
屋内にいる人のほとんどが揺れを感じるくらいですが、座っていれば慌てるような揺れではありません。
そして震度7
思わず大声をあげてしまうくらいの大きな揺れです。座っていられないくらいの激しい揺れです。
実際に東日本大震災や熊本地震では実際にこの程度の揺れが起きました。

次に津波が発生した時の速さが表示してあります。発生した当初は時速800キロ(約ジェット機の速さ)あります。近くに連れて新幹線の速さ時速250キロ、車の速さ、バイクの速さ、そして海岸線に近づいたときは時速36キロになります。津波の危険性があるところに住んでいる可能性がある方は一刻も早く逃げるという意識が大切です。

津波が発生した時の速さ

 

そしてそなエリア東京の1階には「そなえカフェ」があります。
こちらでは防災に役立つハンドブックや非常食、 ELDライトなど約150点を販売している防災カフェとなっています。

そなえカフェ

中でも人気な防災グッズは、緊急時の非常食「イザメシ」。美味しく食べる長期保存食です。
チーズマフィンを食べてみましたが、缶詰とは思えないフワフワ感で食べ応えもあり美味しいです。

非難した時に普段からの食事を変えないことが精神的なストレスを軽減してくれるそうです。
次に黒みつきなこ餅ですが、お餅を戻すお水も一緒に入っておりとても柔らかく普段のおやつとして食べたくなる美味しさです。
ずっとしまいっ放しではなく、普段から非常食を実際に食べてみたり、期限をチェックすることも大事ですね。

非常食

宮崎県でも実際に防災を楽しく学ぼうと様々な取り組みが実施されています。
まずは「防災ピクニック」。宮崎県2団ゴミ袋を使ったシェルター作りや非常食の食事などを家族で体験することができます。そして新富町で行われている「防災運動会」。救護車搬送リレーや消化器当てゲームなど防災について楽しく学ぶことができます。

防災ピクニックと防災運動会の様子

イメージする力、実践する力。そしていつどこで被災するかわからないので、普段から身近にあるものでできる力をつけておくことが大切です。
命を守る災害への備えを、皆さんも今一度考えてみませんか?

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