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2018年02月19日

外国人観光客を宮崎に・・・「宮崎インバウンド隊」(2018年2月17日放送)

今回はインバウンド(Inbound)について特集します。
インバウンドとは日本を訪れる外国人旅行客のこと。

インバウンドの説明

こちらのグラフからわかるように、日本を訪れる外国人は年々増加しています。
昨年は2869万人と過去最多を記録。政府は東京オリンピック・パラリンピックがある2020年までに外国人旅行者4000万人を目標に掲げています。
格安航空会社LCCの就航や、豪華クルーズ船の奇航。
韓国や香港などアジアを中心に、宮崎でもいま外国人旅行客が急増しています。
しかし一方で、こんなデータがあります。それは、宮崎を訪れる訪問率はわずか0.3パーセントという現状。そして全国37位。

九州・沖縄では最下位位です。さらに外国人向け案内所の設置や英語表記への対応など、まだまだ課題が残ります。そこで県も観光分野ではかつてない予算をかけてインバウンド(外国人旅行客)を増やそうという取り組みに力を入れています。

観光客数の推移のグラフ

宮崎県インバウンド需要・対応状況のグラフ

 

そんな中、有志で集まって草の根的な活動をしてこのインバウンドを増やそうという取り組みをしている女性たちがいます。その名も「宮崎インバウンド隊」。
そこにはこれから宮崎が取り組むべき活動のヒントがたくさん詰まっていました。

宮崎インバウンド隊の日髙葵さん
鹿児島大学を卒業後、東京やラオスでの社会人生活を経て、去年の夏地元宮崎市で起業しました。
主に翻訳や通訳などの仕事をしています。

「大学一年生の時に初めて行った国がラオスだったんです。今一番成長している勢いのある国で働いてみたいというのがあったので、企業の進出・誘致コンサルティングを主にしている会社でアシスタントとして働いていました。あちらでの生活は楽しく刺激があって、とにかく勉強させてもらいました。」と話します。

日髙葵さんのラオスでの様子

ラオスでの生活の後、久しぶりに帰ってきた地元宮崎。
そこで日髙さんが感じたことは焦りと勿体ないという気持ちでした。
「自分が日本語の分からない人だったらと考えたら時に宮崎は欲しい情報が簡単に手に入らない気がします。こんなに良い物、良い場所があるのに、もう少し自分達にも何かできるのではないかと思いました。」
と活動のきっかけを話します。

宮崎に外国人を呼び込みたい。
同じ思いの仲間たちと意気投合し立ち上げたのが、宮崎インバウンド隊です。
宮崎インバウンド隊は有志の団体で、メンバーは全員Uターン・Iターンの人達で構成されています。
宮崎のインバウンドをもっと盛り上げていきたい」という思いで活動をしています。

宮崎インバウンド隊

 

この日、宮崎インバウンド隊は観光地青島に来ていました。
彼女たちが何をしにきたかというと・・・
「突撃インタビュー!!Youは何しに宮崎へ?」
宮崎を訪れている外国人観光客の方々に突撃インタビューをするのです。

突撃インタビュー!!Youは何しに宮崎へ?

外国人が宮崎に何を求めているのか?
宮崎の魅力や課題とは?

この日の外国人観光客へのインタビューをちょっと覗いてみます。

<中国から来た外国人観光客へのインタビュー>

Q:宮崎には何日くらい滞在予定ですか?
A:2日間です。
Q:なぜ宮崎を選んだのですか?
A:去年も来たから。2回目よ!
Q:宮崎の課題はなんだと思いますか?
A:地域によってはバスが1時間に1本だけしかないこと。

インタビューの解答を受けて日髙さんは「ブログを読んで宮崎に来ることを選んだとおっしゃって
いたので、その地の人が発信する情報の重要性をかみしめています。」と話します。

<台湾から来た外国人観光客へのインタビュー>

Q:宮崎に訪れたのは初めて?
A:はい、初めてです。
Q:なぜ宮崎を選んだのですか?
A:神話。インターネットで見たんだ。
Q:宮崎の課題はなんだと思いますか?
A:飲食店に英語のメニューがないことかな。でも、メニュー番号で注文できたから大丈夫だった。

「台湾から来たけれど直行便(宮崎ー台湾)ではなく、鹿児島に入ってレンタカーで来たそうです。
このパターンが非常に多いです。
神話をウェブサイトで見ていて、クリアじゃないから実際に見てみたいということもあって明日高千穂に行くと言っていました。8日間の中で3日も滞在してくれてありがたいですね。」と日髙さんは話します。

空き時間を見つけては外国人に声をかけ、様々な意見を集めてきました。
そしてブログ記事やYou Tube動画で情報を発信しています。

「アメリカの旅行者に僕はとってもオススメするよ。ここはかなりカリフォルニアみたいな感じ。ビーチは綺麗だし、サーフィンにも良いし・・・。足りていないところは、情報(英語での)が不足している、ってことかな。airbnbのホストは素晴らしいレストランやハイキングやビーチなどをオススメしてくれたけど、その情報をインターネットで見つけるのはすごく大変だった。だけど、また絶対戻ってくるよ。日本を旅行するときには帰ってくるよ。」
こんな風に、実際に宮崎に旅行に来て滞在した人たちの生の声もYou Tube動画で配信しています。

 

インタビューを始めてから約1年が経ち、この日で100人を達成しました。
インタビューの結果、宮崎の魅力として豊かな自然や人のあたたかさなどが挙げられる一方、課題には交通・通信手段の不便さなどが挙げられました。
最も多かった声は「ウェブ上の情報がない」ことでした。

「”宮崎に何があるんだろう?”と調べた時に日本語以外の情報でまとまっているものがないという声を毎回聞きます。それが最大の課題だと思います。地方だからこそ、紙以上にウェブ上に情報を出さないといけないと強く感じています。」と宮崎インバウンド隊の東郷さんも話します。

インタビュー結果と宮崎インバウンド隊の東郷さん

そこで誕生したのが、英語の旅情報ウェブメディア「縁」
宮崎の観光情報を写真や英語で発信するウェブサイトです。
ライターには日髙さんだけではなく、実際に宮崎に住んだことのある外国人も参加しています。

「私達自身の言葉というよりも、外から見た宮崎を大事にしたいという思いがあったので、外国人ライターチームの人たちと一緒に作りました。」と話します。

縁のホームページ

その中でも、加江田渓谷がオススメだそうです。
「地元の感覚だと宮崎を紹介する時になかなかパッと加江田渓谷は出てこないけれど、アウトドアが好きな外国人には多く自然の豊かさを味わいながらリフレッシュできるスポットとして響くものなんです。」
外から見た宮崎の魅力の一例を日髙さんは話します。

加江田渓谷のページ

 

宮崎インバウンド隊の活動はこれだけに留まりません。
この日は宮崎在住の外国人が陶芸体験に訪れました。400年の歴史を持つ宮崎県指定伝統工芸の小松原窯
海外への情報発信や外国人客受け入れに力を入れようとしています。
インバウンド隊も同行し、外国人のニーズを調査します。

体験した外国人参加者は「陶芸は色々なやり方で作られるんですね。ろくろと手びねり、それぞれの美しさがありますね。」「すごく面白かったし、楽しかった。ろくろは難しかったけど良いチャレンジになったわ。」など話します。

言葉やマナー、分化の違い。訪れる側と受け入れる側
どうすれば互いに理解を深められるか、気づいたことを書き込んでいきます。

小松原窯 十五代 朴平意さんは「私の作品を外国・世界の人たちに知ってもらいたい。土を通して触って、体験してもらえるとありがたい。言葉が通じるか自分の思いが外国の方に通じるか体験してすごく良かった。」

陶芸体験をする外国人

どういう表現をしたら海外の方に伝わるか、どういう順序で伝えればわかりやすいかが分かったのでそこを生かしたいと思います。それから先生がどう感じているか、英語で不安になっている点もあったのでどうフォローしていくか、両面の立場を見ることができたので今後生かしていきたいと思います。その場所でしか出会えない人や体験にフォーカスして旅を楽しんでもらう工夫が必要だと思います。」と東郷さんと日髙さんは話します。

 

宮崎インバウンド隊は外国人と宮崎を繋ごうとしています。
日髙さんは最後に「”地元の人との交流につなげ、多様性のある宮崎を。”というのが宮崎インバウンド隊のミッションだと思っています。
宮崎がもともともつ ”てげてげでいっちゃね”というライフスタイルを残しつつも、本当に宮崎の文化を愛してくれている旅人に長く愛される旅先になったらいいなと思っています。」と語ってくれました。

この素晴らしい活動が、宮崎県内各地にたくさん発足できるような支援がとても大事になってくると思います。
企業ではすでに、小林市の小林まちづくり株式会社がインバウンドの取り組みを初めています。
こちらの会社では去年10月に初めてインバウンドの誘客専門員としてフランス人の女性を採用し、翻訳・動画作成・旅行会社への営業などを行なっています。

小林まちづくり株式会社がインバウンドの取り組み

そして私たち受け入れる側の体勢も非常に大切になっています。
外国人に選ばれる宮崎を作っていくことが、宮崎の未来、そして地域経済の活性化に繋がっていくことだと思います。

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