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2018年01月04日

地方創生の変遷~宮崎のこれから~(12月30日放送)

2017年最後の特集は、地方創生について特集します。
地方創生とは、地方が元気になって人口減少に歯止めをかけようという政策です。
それぞれ地方によって様々な内容がありますが、今回は宮崎県内の様々な地方創生の取り組みを振り返るとともに、これからの宮崎の未来について考えます。

地方創生元年と言われる2015年。小林市のPR動画「ンダモシタン小林」はYouTubeで200万回近く再生され、日本中で話題となりました。
誰もがフランス語と勘違いしてしまう西諸弁。思わず2回見てしまう、秀逸な映像を制作したのは小林市出身の越智一仁さんでした。
越智さんはそのPR動画について「小林市は、元気のあるいい市だよね。夏とか冬とか帰りたいよね、と思ってくれればベスト。」と話します。

ンダモシタン小林のRP動画:越智一仁さん

それ以降、小林市の事例を皮切りに、全国各地の自治体がPR動画を制作しました。地方創生の名の下に、PR動画戦国時代が幕を開けました。

それぞれの自治体が特色を押し出したPR動画。

特色を押し出したPR動画

その役割は、外に対するPRだけではないと専門家の宮崎大学地域資源創成学部 根岸裕孝准教授は分析します。

宮崎大学地域資源創成学部 根岸裕孝准教授

「小林市のPR動画を見た人が小林市に興味を持つことで、小林市民も外の人から自分の住んでいる小林市のことを聞かれ、改めて故郷の良さを見つめ直すきっかけにもなる。」と話します。

「ンダモシタン小林」のヒット以降も小林市は定期的にPR動画を公開しています。小林秀峰高校の生徒たちをはじめ、地域が一丸となってPRに取り組んできました。そして、12月15日小林市出身のアーティストNOBUを迎え、市のPRミュージックビデオが完成しました。

小林秀峰高校の生徒たち)

小林市が好き。みたいなだからの部分を作っていくことが大事だと思っている。」
と越智さんは話します。

PRミュージックビデオのメッセージ

自分たちの故郷にはこんな素晴らしいところがある。じゃあこれをどうやって伝えたらいいのか?もっとお客さんに来てもらうためにはこういう取り組みをしなきゃいけないとか、PR動画をきっかけにどのように次のステップに行けるかが大切だと思う。」と根岸准教授は話します。

 

「ンダモシタン小林」が公開される二年前、日南市に新たな市政が誕生しました。革命の舵をとる若き市長は、日南市の未来を二人のキーマンに託しました。

二人のキーマン

その一人が油津商店街を活性化せるため、全国公募で選ばれたテナントミックスサポートマネージャーの木藤亮太さんです。

木藤亮太さん

木藤さんは「デザインやチーム構成を考えながらお店や空間を作っていき、地道に市民の方々と対話をしながら意見を聞いて人と人とを繋げるようなイベントや企画を立てたりする。新しい店舗が商店街に馴染めるように総合的なサポートを行ってきた。」と話します。

そしてもう一人のキーマンは、日南市がマーケティング専門官として迎えた田鹿倫基さんです。

田鹿倫基さん

「日南市の外からお金を引っ張ってきて、いわゆる外貨を獲得することで雇用を生んで人口の流出を止めたり、UIターンで帰って来てもらう受け皿を作ることが僕の仕事です。」と田鹿さんも話します。

二人が担ったのが油津商店街を中心とした内需と外需です。
それぞれが商店街活性化と企業誘致に力を入れ、4年間で20店舗を目標に掲げた商店街活性化計画はそれを大きく上回る29店舗を達成しました。

新しくなった油津商店街

現在までに誘致したIT企業は11社。中には、シリコンバレーに本社をおく企業もあります。
誘致した企業は「行政のサポートが非常に手厚くて反応やレスポンスも早かったので、非常に心強く安心できるので日南市を選んだ。」と日南市の進め方を評価します。

日南市は仕事のスピードが全然違う。他の自治体が日南市のスピードについてこられないくらいの差がある。行政ってこんなことできるんだと思わせるような取り組みだと思う。日南市は地方創生の最先端
モデルと言える。」と根岸准教授も日南市の取り組みを絶賛します。

その他にも広島カープによる町おこしや学生起業家の支援など、次々と新しいチャレンジを続けてきました。行政、民間、誘致企業が協調しあった日南市の地方創生は全国に先駆けたモデルケースとして認知され、安倍晋三総理大臣もこのように言及しています。
油津商店街に行けば、やりたいことが実現する。そういったワクワクするような空気感が、商店街再生の大きな原動力になっている。こうしたワクワク感こそが地方創生の鍵であると私は考えている。」

平日にはまだまだ人通りの少ない油津商店街。
しかし、4年間でその役割は大きく変化しました。
「商店街というよりまちなか。働く場・交流の場として街が機能している。」
買い物をする場所から人と人が交わる場所へ。
お店を営む人の意識も大きく変わりました。
三年前にオープンした湯浅豆腐店は営業時間を拡大し、ランチタイムだけではなく夜の営業を始めました。

湯浅豆腐店

自走する商店街。腐らずに前を向いていろいろなアイディアを出し合って、集客力を上げることが大事だと思う。そして、地域の課題を解決できる人が出てくるかが大切。人の繋がりが、不可能だったことを可能にする。」と湯浅豆腐店の湯浅俊一さんは話します。

これまでの日南市全体を見渡してきた木藤さんは「今後もお店が減ったり新しくできたりと動きは継続していくと思うので、いろいろな変化に対応して新しいものを受け入れ世代交代しながら、より長く続くような商店街を目指す体勢を作っていくためにこれからも試行錯誤を続けていかないといけない。」と話します。

キーマンたちが動かした、地方創生の歯車。市民の参加が大きな力を生み出し、日南市はこれからも前に進み続けます。

 

2017年、街の活性化にデザインの力を取り入れた新たな地方創生の取り組みが高鍋町に誕生しました。

お腹が満ちれば 心も満ちる

ブランド立ち上げの写真など

高鍋町出身で児童福祉の父とも称される石井十次の教え。まんぷく主義にちなんでいます。
プロジェクトに参加するのは県内で活躍する七人のデザイナーです。
高鍋町の事業者とタッグを組み、パッケージデザインや商品開発に取り組んでいます。
例えば高鍋町が誇る餃子の名店は対を成すパッケージになっており、特産のお茶のパケージは温かみのあるデザインです。地元で愛されてきた商品たちは、新しく生まれ変わりまんぷく高鍋ブランドとして町外へのPRも目指しています。

いろんなパッケージ

「高鍋を一つのブランドにまとめるというのが最初に苦労したところ。大事な人に送りたいという商品を目指して作ったので、みんなが笑顔になるような、そこが高鍋の魅力と捉えてもらえるようになればいいなと思っている。」とデザイナーの一人は話します。

商品をプロデュースする以上、大切なのはデザインだけではありません。
役場職員や信用金庫のメンバーも交えて、定期的に意見交換を行い販路拡大やPRの戦略についても話し合っています。

PRの戦略会議の様子

今月から第二期がスタートしたまんぷく高鍋。
新たな事業者も参加し、商品開発の打ち合わせが行われています。

「地方には良いものがたくさんある。それをどうパッケージしてくかやデザインなど、プロの目が入ることはとても重要だと思う。それを通じて、改めて自分たちの地域の良さを再認識する機会になる。」とプロ目線の重要さを根岸准教授は話します。

地方創生とは人づくり。そして人の繋がり。
地方創生に向かってエンジンをかける人、そのエンジンをきっかけに自走する人や街。
ローカル独特の価値観と発想を大切に、これからも自分たちの地域の取り組みに誇りを持っていきたいと思います。

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