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2017年11月27日

江平商店街~わけもん会の活動~(11月25日放送)

今回は商店街についての特集です。
下のグラフは全国の商店街のうち、空き店舗がどれくらいあるのかを示したものです。

商店街の空き店舗率を示すグラフ

平成12年では6.9パーセントだった空き店舗が、平成27には13.2パーセントとおよそ2倍に増えているのがわかります。
数にすると今、商店街の店舗のうち5~6店舗が空き店舗だということです。
最近では大型の商業施設ができたり、インターネットで買い物ができるなどライフスタイルも変わり、今、昔ながらの商店街は様々な問題を抱えています。

しかし商店街は、地域のみなさんが日常的に行き交う場所として欠かせないコミュニティなのではないでしょうか?
今日は江平商店街を盛り上げようとする、「わけもん会」の取り組みを取材してきました。

宮崎市江平町
昔から宮崎の主要道の分岐点として、その役割を担ってきました。
現在も朝から多くの車が行き交うこの場所は、通勤や通学に多くの人が利用しています。

江平町の交差点

この本は昭和27年の橘通りから江平町の街並みが描かれた1冊です。
当時は多くの店が立ち並び、賑わいを見せていたことがわかります。

昭和絵巻

食料品をはじめ病院や衣服店、娯楽施設と数多くのお店が立ち並び、子供から大人まで楽しめる場所として江平商店街はありました。

しかし現在の江平商店街は、商業施設の郊外化やネットショップの普及など多くの影響を受けて昔の賑わいを失っています。
現在の江平商店街は多くのお店が並んでいるように見えますが、実際歩いてみるとところどころシャッターが閉まっているところもあり、人通りも少ないのが現状です。

商店街

昔の商店街を知る人に話を聞いてみると、カバン屋・ペットショップ・レストランなどが立ち並び、昔の商店街は多くの店で賑わっていたそうです。
江平には当時市場があり、惣菜や肉・魚など、町外からも多くの人が買いに来ていました。その頃を振り返り、50年前は景気が良かったと話します。
店舗数は減少し、昔に比べると半分くらいに減り、後継者もいなく店を閉めることになってしまうお店もあるようです。

一方消費者は商店街に対し、日用品が買える、イベントの開催、生活面での安全性など多くの期待を寄せていることがわかりました。

消費者が商店街に求めること

そんな中、江平商店街を盛り上げようと一人の男性が立ち上がりました。
宮崎市江平の中心にあり、創業大正2年の100年以上続く老舗「大盛りうどん」の4代目店主 興梠秀広さんです。

興梠秀広さん/大盛りうどん

昔から宮崎の味として世代を越えて愛され続けているお店。
「大盛りうどん」の経営をしながら江平商店街に賑わいを取り戻そうと様々な活動をしています。
奥さんの実家が「大盛りうどん」だったことで結婚当初は後継がいない状況の中、興梠さんが4代目として継ぐことになりました。
宮崎人として宮崎の味を絶やしたくないという思いもあり継ぐことを決めました。

宮崎を代表すると言っても過言ではない「大盛りうどん」のうどん。
醤油といりこで煮出した甘みの効いた出汁は大正時代から愛され続けるまさに、江平の味です。
柔らかいうどんに甘めの出汁がしみていてとても美味しいうどん。
興梠さんもこの味はこれからもずっと残していきたいと話します。

宮崎の味を守りながら、江平も守っていきたいと話す興梠さん。
江平初の子供太鼓「江鼓伝」をはじめ、商店街を盛り上げようと「わけもん会」を結成しました。
毎年多くの来場者で賑わいを見せる子安観音大祭など地域全体を巻き込んで活動しています。

「わけもん会」は、排気ガスで汚れてしまっているアーケードを数名で掃除したことがきっかけで始まったそうです。結成した頃は6~7人しかいなかったメンバーが、今は30人以上で活動するようになりました。

「大盛りうどん」から北に100メートル進んだところにある三徳饅頭。
「わけもん会」のメンバーでもある店長の川越祐紀さん

川越祐紀さん

今でも昔ながらの味で一番の人気を誇る、酒まんじゅうを作り続けています。
昔から老若男女に愛され続けている酒まんじゅう。
「ここが江平の看板、知らない人はいない。」と昔から通うお客さんも話します。
川越さんもまた、後継者問題により三徳饅頭を継ぐために江平に来た一人です。
川越さんは「わけもん会」に入ったことで地元や江平に対する思いが強くなったと話します。
はじめのうちは「わけもん会」の誘いを断っていた川越さん。
人見知りという性格が理由も一つでしたが、それよりも伝統の味を受け継ぐプレッシャーでそれどころではなかったそうです。
しかし「わけもん会」に入り、横との繋がりが広がって異業種の人たちとの交流や色々なことを教えてもらい、日々勉強させてもらっていると話します。

三徳饅頭の後継者、そして子を持つ親として江平商店街の温かさをより一層感じている川越さん。
「商店街は子供たちの通学路であり遊び場でもあるので、商店街の人たちの声かけで防犯にも繋がる。」と地域の繋がりを大切に思っています。

この日、「わけもん会」のメンバーはある準備をしていました。
宮崎市と共同で行なっている商店街のイルミネーションの飾りつけです。

わけもん会のスタッフ

「自分たちの商店街だから、自分たちも一緒に明るくしたい」との思いで飾りつけに協力しています。イルミネーション委員会を開き、毎年飾り付けの構成をみんなで考えています。仕事が終わってからの作業は大変ですが、仲間と話ながらの準備は楽しいと話します。

「自分たちも作業をすることでイルミネーションを見るたびに幸せな気持ちになる。地元の人も車で通る人にも喜んでもらいたいという気持ちです。」と興梠さんは話します。

飾り付けも無事終了し、迎えた点灯の日はあいにくの雨。
点灯時刻が近くに連れて興梠さんも緊張の面持ちでスタンバイします。

点灯は5箇所に分かれて一斉に点灯します。携帯を握りしめ、全員で点灯のタイミングを合わせてスイッチを入れました。
一瞬にして寒い冬の街並みを暖かく照らすイルミネーション。
その美しさに、子供たちの歓声があがります。手を叩いて嬉しそうに見上げる人たち。まさに町を明るくする輝かしい光となりました。

江平町のイルミネーション

江平を愛し守っていきたい。
「わけもん会」の思いが詰まったイルミネーションで、今年も商店街は多くの笑顔で包まれました。

「江平商店街一体になっている感じがする。大人も子供も喜んでくれるのが一番嬉しい。」と興梠さんは嬉しそうに話します。

「商店があってこそ商店街なので、江平で商売がしたいと思われる街づくりをしていきたい。歩いて買い物ができて、人が集まる商店街にしていきたい。内外から人が集まる商店街にしたい。そして駐車場を完備したテナントビルを建てて、老後を見守ってあげられるような施設、親が仕事から帰ってくるまでに留守番をしながら勉強ができる児童施設を作りたい。」
興梠さんの夢と希望が膨らみます。

子供も大人も安心して暮らせる地域づくりの輪を、これからも江平から広げていって欲しいと思います。
そして2月いっぱいまで点灯しているこのイルミネーション。
是非みなさんもイルミネーションを見ながら江平商店街をお散歩してみてはいかがでしょうか?

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