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2017年08月07日

ユネスコエコパークに登録~祖母・傾・大崩山の魅力と課題(8月5日放送)

今年6月ユネスコエコパークに認定された祖母・傾・大崩山系。
今回は、その九州最後の秘境と呼ばれる祖母・傾・大崩山の自然の魅力と課題を取材してきました。

祖母・傾・大崩山の地図

そもそもユネスコエコパークの特徴とは?

ユネスコエコパークの仕組み

「手つかずの自然を守る」世界遺産に対し、「生態系の保全と持続可能な産業活動の調和を目指す事業」
つまり、自然と人間の暮らしの共生の姿を発信していこうとする自然の保全と利用の調和を図る取り組みが特徴です。

そんなユネスコエコパークにこの度認定された、九州最後の秘境と呼ばれる大崩山にやってきました。

大崩山

巨大な岩がそびえ立つ標高1644メートルの大崩山は、登山愛好家にとって憧れの山です。
今回は、3歳から大崩山に親しむ石本研治さんにガイドをしてもらい、「仙人の庭」と呼ばれる絶景ポイントの袖ダキを目指します。

巨大な岩がそびえ立つ中を登る児玉アナ

登山ルートは岩や木の隙間。ルートには登山者の行く手を阻む難所が続々と現れます。

絶壁を登る児玉アナ

 

登山ルートを流れる祝子川にはかつて橋が架けられていましたが、5年前の大雨で橋が流失し岩を使って川を渡らなければなりません。

祝子川の源流域

人を寄せ付けない厳しく神秘的な自然。
だからこそ大崩山には希少な植物や生き物がたくさん生息しています。山水は冷たく、木々の間から溢れる木漏れ日を浴びると、生き返るような心地です。

 

児玉アナ、思わず木霊に。。。笑
「コダマが戻ってきましたよーーー山の神!」

児玉アナのコダマ

ようやく大崩山に慣れてきたところで、最大の難所「ガラ沢」に到着しました。
この地点から袖ダキまで勾配が厳しく距離があり、なんと、両手両足を使って約1時間登りっぱなしの登山が続きます!

 

ここからは、想像を絶する巨大な岩が行く手を阻みます。

巨大な岩の隙間を登る児玉アナ

気力も体力ももう限界!大自然の険しい道のりを登り続けて3時間。
ついに、仙人の庭と呼ばれる「袖ダキ」に到着しました!!!

袖ダキ

「仙人の庭」「神々の散歩道」と例えられている神秘的な景色は思わず鳥肌がたつほどの空気感でそこに神を感じるような、絶景です。

(袖ダキの神秘的な風景

 

ここで児玉アナ、山に登った時恒例のアレをやってみました!

児玉アナ「ヤッホーーー!」
大崩山「ヤッホーーー!」

もの凄く綺麗な「児玉のこだま」が帰ってきました!

今度は。。。
児玉アナ「コダマ!」
大崩山「コダマ!」

児玉アナ

「登ってわかるように少し特殊な山で人を選ぶ山でもあるので、エコパークだからと言ってあまり経験のない人が来た時に、多分事故が増えてくると思う。
できるだけ手を加えずに、地元の意思としては今後もできるだけ大崩山はそのまま残していきたいと思っている。最低限の整備をするだけで、できる限り現状維持でやっていけることを望んでいる。」と石本さんはこれからの大崩山への思いを話してくれました。

 

次に、自然保護と並んでユネスオエコパークが目指す理念「人と自然の共生」の実現を目指し活動を続けている日之影町観光協会の髙見昭雄さんにお話を聞いてきました。

髙見昭雄さん

「まだ具体的に目立った反響はないけれど、今からだと思う。」
日之影町は11年前に、森の癒しを体験できる体験「森林セラピー基地」に全国で初めて認定されました。
高見さんは「癒しの森の案内人」として観光客に日之影の魅力を伝えるガイドもしています。

祖母・傾山系に抱かれた日之影の森のユネスコエコパークの登録で、髙見さんの心は観光地化と自然保護で揺れています。
「たくさんの人が来てくれるのが一番嬉しいけれど、自然を壊さないという前提のもとで活動してきたい。」とその思いを話します。

日之影町に山林をもつ髙見さんは林業の仕事もしています。
この日は植林した杉が育つよう、雑草を刈る作業で汗を流していました。
ユネスコエコパークが目指す人と自然の共生は、林業のように山を切り開き、人の営みを守るという人間社会の発展を目指しています。

「自然を守るには人間が山に入らなければよい。でもそれでは人間の暮らしとの関わり合いがなくなるし、人間も田舎に住む必要がなくなる。田舎で生活をして一緒に自然と共に生きていく中で林業は、自然とより近くに寄り添っていける仕事かなと思う。」と髙見さんの考えを語ってくれました。

人と自然の共生。
そのバランスをどのように保っていくのか、ユネスコエコパークの登録は新たな課題を突きつけています。

「日之影町に来られた方々に、どう対応できるのかがまだ出来上がっていない。そこを早く解決しないとなんだと言われることになり兼ねない。そこが大事ですね。」と模索していました。

 

一方、お隣大分県は、ユネスコエコパークのブランドを使って積極的なPR活動をしているんです。

東洋のナイアガラと呼ばれる「原尻の滝」

原尻の滝

豊後大野市は今、ユネスコエコパークの登録に大きな期待を寄せています。

豊後大野市商工観光課の神志那庸一さんは「私たちの基盤になっているこの自然を守りながらうまく活用して観光に繋げていきたい。」と話します。

豊後豊後大野市は、ユネスコエコパークの登録をきっかけにおよそ5500万円をかけ、ある施設を改修しました。
それは、「LAMP豊後大野」です。

LAMP豊後大野の外観

東京のデザイン会社に運営を委託し、閉鎖されていた宿泊施設をリノベーションし、ユネスコエコパークの拠点施設としてゲストハウスや動植物の観察・研究ができる設備を整えました。
また、大分県独自の取り組みとして、佐伯・竹田・豊後大野の三市でユネスコエコパーク推進実行委員会を設立し、大分県の見所を紹介したパンフレットの作成や、三市でユネスコエコパークの魅力を紹介するイベントを開催するなど積極的なPR活動も行なっています。

ユネスコエコパーク推進実行委員会のマーク

「ユネスコエコパークは世界基準に認められたものだから、世界に向けて情報発信できることが素晴らしいところだなと思う。産業・観光に付加価値を付ける事ができるので、ユネスコエコパークのブランドを活用して多くの人に来てもらい、体感してもらえるようにかなり期待をしている。」

ユネスコエコパークのブランドを活用して観光にうまく繋げようと積極的な活動をしている大分県、観光地化することにより自然が壊れてしまうのではないかと対応を模索する宮崎県、どちらも正しい考え方と言えます。

環境と観光のバランスをどのようにしていくか、これから慎重に話し合い、進めていかなければなりません。
ユネスコエコパークを全国に発信しつつ、どのような形で生かされていくのか、宮崎県民として見守っていきたいですね。

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