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2017年05月29日

海や川に潜む危険~水難事故防止の心得~(5月27日放送)

吹く風も夏めいて、海や川に出かける楽しい季節がやってきました。
そこで心配なのが、水辺の事故です。
毎年多くの方が犠牲になっており、平成27年では全国1450件の水難事故が発生し780人もの方が亡くなっています。また、宮崎県内では21件の水難事故があり12人の方が亡くなっています。

水難事故発生状況

県内で起きた過去の水難事故のケースでは、2013年6月に日向市伊勢ヶ浜で小中学生5人が遊泳中に流され、小学生一人が亡くなっています。
また2016年6月には延岡市の北川で川遊びの最中に、大学生一人が流され亡くなっています。

これからの水難事故はいづれも6月に発生しており、これからまさに注意が必要なシーズンを迎えます。
海や川で楽しく安全に過ごすために、どのような準備が必要か、専門家の方々のお話を聞いてきました。

 

はじめに、海洋救助のプロ、宮崎海上保安部の時任英文さんに海の怖さについてお話をしてもらいました。

海上保安部 時任英文さん

「海はプールと違って、離岸流という岸から離れる強い水流があります。
海岸へ打ち寄せられた波が沖へ戻ろうとする離岸流の威力で、人や物が沖に引き流されていく現象です。
その流れは凄まじく、オリンピック競泳選手でも太刀打ちできないような早い流れで、あっという間に沖に流されてしまうこともあります。」

では、その離岸流から抜け出すためにはどうしたら良いのでしょうか?

  1. 慌てずに、流れに逆らわない。
  2. 岸と平行に泳ぐ。
  3. 離岸流を脱出できたらゆっくりと岸へと戻る。

特に2番目の岸と平行に泳ぐことがとても大切です。
もしも離岸流に出会ってしまったら、自分の泳ぎを過信せずに冷静にこのような対処をしていきましょう。

離岸流

 

また、水難事故のほとんが魚釣りや水遊びに夢中になっている時に発生します。
服を着た状態で溺れることも多く、水を含んだその服の重さで自由が奪われてパニックになってしまうこともあります。

実際に水に入る前と後での衣服の重さを計ってみると、およそ2.5倍も重くなっていました。

750g(通常)→1.85kg(水を含む)◆◆ 約2.5倍 ◆◆

 

では次に、実際にもし溺れてしまったらどのような対処をすれば良いかを教えてもらいます。

合言葉は「浮いて待て」です。

どうやって浮けば良いかを考えることが重要で、浮いて救助を待つということが大前提だそうです。救命胴衣を着ていたらそのまま浮いていることができますが、着ていない場合でも何か浮くものを探してしがみつくことが大切です。
無駄に体力を消耗しないように心がけることが必要だそうです。

ビート板に捕まって浮く

 

体力を消耗せずに浮くには、ライフジャケットが欠かせません。
最近ではコンパクトながら緊急時に自分で膨らますことのできる手動式首掛け型ライフジャケットや腰に巻くポーチ型のタイプもあります。
また、水に落ちたことを感知して自動的に膨らむものなど様々な種類が販売されています。

ライフジャケット

 

次に、溺れた人を見つけた場合、どのような対処をしていけば良いのでしょうか?

まず、絶対にしてはいけないことがあります。
それは、「自分も飛び込むこと」です。
溺れている人を助けようとして一緒に溺れ、命を落とすケースが少なくないからです。

溺れた人を見つけた場合

まずは、大声で助けを求め、周囲に事故が起きていることを知らせることが大切です。
そして身近にある浮くものを投げます
夏のレジャーに欠かせないクーラーボックスやバケツも命を守る救命道具になります。

 

そして、夏のレジャーで必ず準備しておきたいのがロープとペットボトルです。
実はこれも救助グッズになるのです。

ペットボトルの中央にロープを数回回して解けないように強く結び、飲み口部分にも同じようにロープを数回巻いてこちらも強く結んで完成です。

ペットボトルの取扱方法

ポイントはロープの先に手を通し、ペットボトルを遠くに飛ばせるように少し水を入れておくことです。
投げる時には溺れている人よりも少し遠くに投げて、ロープをつかませることが大切です。

実際に榎木田アナにも体験してもらいました。

ロープ付きのペットボトルを投げる榎木田アナ

その結果、水を入れておくことで遠くに飛ばすことができ、女性の力でも溺れている人を引き上げることができました。

そしてペットボトルやクーラーボックスが手元になくてもビニール袋に紐をくくり、余力があれば溺れている人自ら空気を入れれば、より一層浮く救命道具になるのです。

ビニール袋にしがみついて浮く

 

これら身近にあるものを使ったとっさの時の救命道具を、助ける方も助けられる方も知っておくことが大切なのかもしれません。

 

命を守ることにつながるAEDの設置場所や使い方、心配蘇生法の手順を確認することも夏を前に大切なことです。

 

「子供たちを水の事故から守りたい」という思いで、プール開きを前に救急対応の研修会に参加したのは、保育士や教職員など日頃子供たちに水とのふれあいの楽しさを教えているみなさんです。
宮崎海上保安部やライフセーバーから、命を守るための最初の行動について学びました。心肺蘇生法やAEDの操作を実際に体験することで、緊急時にすぐに行動に移せるよう備えます。

心配蘇生法を体験する

<AED講座>

  1. 呼吸の確認をする。
  2. 気道確保し、人工呼吸を行う。
  3. 胸骨圧迫をする。
  4. AEDの電源を入れて、音声に従う。
     「心電図解析中」と「電気ショック実行時」は傷病者から必ず離れること。
  5. 心肺蘇生を行う。

AED講座

<海の危険から身を守る心得のまとめ>

  1. ライフジャケットの着用
  2. 連絡手段の確保(携帯防水パックなどを利用すると良い)
  3. 海の事故は「118」(118は海上保安庁の緊急ダイヤルナンバーです)

 

それでは次に川に潜む危険もみてみましょう。実は子供の水難事故の多くは川辺で起きているのです。
川で遊ぶ際も十分な注意が必要です。

川の危険について教えてもらうのは、水難救助のスペシャリスト池辺美紀さんです。

池辺美紀さん

池辺さんは「川の上流は水が綺麗で底まで見えているので一見安全かなと思いがちですが、けっこう深いところがあって子供たちを手前の方で遊ばせて目を離した隙に、子供が深みにハマる危険なケースが実際にある。」と話します。

◆◆ 1 ◆◆
次に実際に川の中に入っていただいて、危険な水の深さを教えていただきました。
大人の膝丈くらいまでは子供たちでも安全ですが、少し進んでいくと急に深くなりあっという間に池辺さんの首あたりまでの水位になります。これくらになると、小学校4・5年生は溺れてしまうような深さになります。
この短い距離で急に深くなるところが川の怖さです。

そこでやはり、ライフジャケットの着用が大切だと池辺さんも話します。
ライフジャケットを着用することで、もしも足を滑らせても溺れる心配がなくなります。

◆◆ 2 ◆◆
また岩場が多く滑りやすい川では、もう一つ欠かせないものがあります。
それは、川用の靴です。(ウォーターシューズ)
毎年全国で、自分の履いている靴が流され、それを取りに行こうとして溺れるという水難事故が多数発生しています。
そのような事故を防ぐために、安全な川用の靴(ウォーターシューズ)を履いて遊ぶことが大切です。

 

そして天候の情報をチェックすることも重要です。
前日までに雨が降った場合、中流・下流では川が一気に増水するので注意が必要です。
ウェザーニュースアプリなどを利用し、事前に天候をチェックするように心がけてください。

このような事前の準備と知識が命を守ることに繋がります。

最後に、水辺の事故を防ぐためのおさらいです。

<水辺の事故を防ぐために大切なこと>

  • ・事前準備(ロープやペットボトル、ライフジャケットなど必ず持参)
  • ・連絡手段の確保(携帯防水パックの活用、GPS機能・電波のチェック)
    ※海の事故は「118」
  • ・監視の目(絶対に子供から目を離さない)
  • ・事前情報のチェック(気象情報や遊泳禁止エリアなど最新情報をチェック)
    ※海上保安庁「海の安全情報」http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/
    ※アプリ「ウェザーニュースタッチ」http://weathernews.jp/android/forecast/

海や川のレジャーは、自然の仕組みや命を守る方法を知っておくことと、様々な事前の準備をしていくことがとても大切です。
準備をしっかりして、今年の夏も海や川で楽しい思い出を作ってください。

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