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2018年11月26日

No.53 イラストレーター オカタオカさん(都城市出身)(2018年11月24日放送)

今回ご紹介するのは、都城市出身のイラストレーター オカタオカさんです。
人気雑誌のイラストやアパレルブランドとのコラボレーションなど現在活躍している背景には、夢を追って自分を信じ続けた強い思いがありました。

イラストレーター オカタオカさん

 

大阪のとある古本屋さん「FOLK old book store」。
店内ではイラストレーターの作品展示が行われていました。
可愛らしいクマをモチーフにしたグッズを目当てに会場には多くのお客さんが訪れます。
この作品を描いているのが都城市出身の人気イラストレーター オカタオカさんです。
BRUTUSやPOPEYEといった人気雑誌へのイラスト提供や、アーティストのツアーグッズのデザインなど様々な媒体で作品を手がけています。
最近ではアパレルブランドとのコラボレーションや飲食店の内装デザインに携わるなど活動の幅を広げています。

FOLK old book store:展示会

 

今回展示を行なっているFOLK old book storeの吉村さんは「間口が広いので子どもから大人まですっと入れる力がある。何も知らずに来た方がポストカードを買ったり、作品を手もとに置きたくなる魅力がある。」と話します。

展示会の目玉は石ころライブペインティング
お客さんがオーダーしたイラストを石に書く人気のワークショップです。
ペットの写真などを可愛いイラストにしてもらい、嬉しそうなお客さんたち。
その中の一人に実際に本人と会ってどう思ったか聞いてみると・・・
「女性かなと思っていたらちょっと怖そうなオジサンが・・・(笑)こんなに繊細で可愛いのにオジサンが。」と笑いながら話してくれました。
オカさんも「お客さんと喋る時間も生まれていいですよね。コミュニケーションもとれるし。やっぱり直接感想をもらえるのがいちばん嬉しい。」と話します。

石ころライブペインティング

 

Q:イラストレーターとはどんな仕事?
【オカタオカさん】
文章だけでは分かりづらい部分にイラストを入れて分かりやすくするもの。
出版社から記事を説明するための挿絵の依頼が多い。

Q:「オカタオカ」は本名?
オカタオカさん:ペンネームです。本名が片岡だから、丁寧の「お」をつけて「オカタオカ」。(笑)

オカタオカさん

 

本名、片岡徹弥。休み時間にはいつも絵を描いているような大人しい少年時代でした。
高校3年の頃に美大への進学を決意するも、勉強が追いつかずに挫折。
絵を描くことを諦め、宮崎公立大学へ進学しました。
しかし就職活動の時期にもともと志していたデザイン関係の仕事に就きたいともう一度考えるようになりました。
大学でオカタオカさんを指導していた新井克弥さんは当時を振り返り「見た目はおとなしいが、内面はアグレッシブで感受性が強い。彼が大学3年の時、閉館する映画館でニューシネマパラダイスが上映されみんなで見に行った。終わった後に他の学生達が来て ”先生、てっちゃん(=オカタカオさん)が立ち上がらないんです!”と言ったんです。感動して泣いて立ち上がれなくなった、そんなものごとをダイレクトに受け止める感受性の強い学生だった。」と語ります。
研究室では海外の文化について学び、大きな刺激を受けた学生時代。
早く東京に行きたいという思いが強かったのでまわりと違うことをやって過ごしていた。」オカタオカさんは、一度は諦めた夢を再び追いかけることを決意しました。

大学で指導していた新井克弥さん

 

大学卒業後、ついに上京。門を叩いたのは東京渋谷にある桑沢デザイン研究所でした。
夕方6時から9時の夜間部(ビジュアルデザインコース)に2年間通ったオカタオカさんは、懐かしいこの教室で授業を受けていました。
桑沢デザイン研究所は、日本で最初のデザイン専門学校
各分野の第一線で活躍するトップクリエイターを数多く排出しています。
オカタオカさんはここで自分の無力さを知ったそうです。
オカタオカさんが在学している時から桑沢で講師を勤めている安倍宏史さん。
在学中オカタオカさんは「イラストレーターになりたいからには自分のコレだというものを見つけないといけない」という悩みを安倍先生に相談していました。安倍先生は「だんだん作者と絵が同期してきた。イラストだけでなく、オカタオカさんの世界観を世の中に出してほしい。今、ネームバリューがあるからそれを生かして頑張ってほしい。」とオカタオカさんに期待を寄せています。

桑沢デザイン研究所:安倍宏史さん

 

取材の合間には常に学生たちから声をかけられる人気ぶり。
「ポスターも桑沢にあるし、たまに先生からお名前を聞いたりする。」「自分もイラストレーターになりたいので目指す先輩の指標のような存在。」と第一線で活躍する母校の先輩に後輩たちも大興奮です。
そんな後輩たちの言葉にオカタオカさんは「後輩達には頑張って欲しい。だけどいつかはライバルになるので自分も頑張らないといけない。」と話します。

イラストの製作は自宅で行なっています。仕事の内容にもよりますが、できる限り手作業にこだわっています。
できれば全部アナログで描いて最終的にスキャンして完成させたいという気持ちはあるんですが、仕事によっては締め切りが早かったりするので、そうなると納品までの時間を逆算して色付けをパソコンですることも多い。」と話します。
妻の来美さんは「時間の感覚があまりないみたいで、集中すると夜中・朝方まで描いていることもある。私にはできないので、ちゃんと描ける環境を整えられればいいなと思う。」とオカタオカさんをサポートしています。

オカタオカさん

 

専門学校を卒業後、イラストレーターとして独立したオカタオカさん。
すぐに仕事があるわけではなく、アルバイトをしながらイラストに没頭する日々が続きました。
不安はたくさんあったけど、続けるしか選択肢がなかった。絵で仕事ができるように頑張るという一心でやっていた。続けていれば何とかなるということを自分に言い聞かせながらずっと絵を描いていた。
ひたすら自分を信じ続けて4年。ついにその時努力が実を結びます。
オカタオカさんのイラストが人気雑誌POPEYEの表紙を飾ったのです。
オカタオカさんがずっと好きで読んでいたPOPEYEは雑誌の中でイラストを使うことがあっても、表紙にイラスト使ってもえらえることはなかなかなく、オカタオカさんはすごく嬉しかったそうです。
発売日の前夜にまだ入ってきていないかを見に、家と近くのコンビニを何度も往復したそうです。
自分のイラストが表紙を飾ったPOPEYEをついに手に入れ、すごくワクワクした気持ちで家に買って帰ったそうです。

POPEYEの表紙のイラスト

 

今では全国各地様々な会場で個展を開催。
レギュラーの仕事をこなしながら全国を飛び回る多忙なスケジュールに追われています。展示会に自分で足を運びそれを繰り返すことでファンが増え、愛くるしいイラストのままのキャラクターに作品を好きになると本人も好きになることが多いそうです。

今年9月には絵本を発売しました。
写真家若木信吾さんの絵本レーベル若芽舎から発売された「しんまいぐま」は、若いクマが初めての狩に奮闘する姿を描いた作品です。
「あのクマを子ども向けに描いたことも素晴らしいし、やっぱりオカタオカさんの絵はインパクトが強い。すごく静かな方なんだけど、そういう方ほど内に秘める熱量が高い。あの感じをずっとキープしていってほしい。」と若木さん話します。

写真家:若木信吾さん/しんまいぐま

 

オカタオカさんの代名詞とも言える可愛らしいクマのイラスト。
実は深い思いが込められています。
「クマのルックスが好き。大きいけど可愛い。昔からマイペースと言われてきて、それが冬眠して春を待つクマとリンクしている。クマものんきと言われがちだけど実際は寒さと飢えを耐え忍んで春を待っている。僕もマイペースと言われるが、自分は自分でちゃんと頑張っているという部分が重なったときがあってとても愛着がある。
活動の幅はさらに広がりを見せます。
鹿児島では国が推進するクールチョイスのPRとしてオカタオカさんのイラストでラッピングされた市電が街を走っています。

オカタオカさんの作品

 

そして現在、故郷宮崎で初となる展示が開催中。県外からもファンが押し寄せる人気ぶりです。

展示会の様子

☆オカタオカ個展BOUGAINVILLEA 12月2日(日)まで開催 @宮崎市宮先町 Sometimes

 

Q:これから宮崎とどう関わっていきたい?
【オカタオカさん】
今回宮崎で展示できたことも自分にとってすごく嬉しいことで、これから地元の企業やお店とも関わってもっと面白いことができるといいなと思います。

物静かな印象のオカタオカさんの内に秘める情熱や思いがこれからどんなイラストとなってお目にかかれるのか、とても楽しみです。

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