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2018年11月05日

100年前の蓄音機名器 クレデンザ(2018年11月3日放送)

今回の特集は幻の蓄音機ビクトローラ・クレンデンザ」。
100年近く前に製造されたアメリカ製のクレデンザ。
蓄音機の最高峰とも言われファンの中では希代の名器・蓄音機の神様とも称されています。
実はこのクレデンザを所有している方が、小林市に住んでいることがわかりました。
約1世紀の時を経ても色褪せないその音色の魅力に迫ります。

ビクトローラ・クレンデンザ

 

小林市に住む、医師 針貝正純さん。コレクターの中で幻の蓄音機と呼ばれるクレンデンザの持ち主です。
針貝さんは、1981年の冬にこの蓄音機を手に入れました。このクレデンザは1926年のかなり初期に作られたのではないかと話します。

針貝正純さん

 

蓄音機の最高峰「ビクトローラ・クレンデンザ」
1925年から3年間アメリカで製造され、発売当時は家が1軒建つほどの価格で販売されたと言われています。

レコードの溝に刻まれた振動を針に伝え、ホーンで増幅ふることで音を再生する蓄音機。
100回もの試作を経て開発されたクレデンザは、電気増幅なしでも音圧・音質共に最高の音楽を奏でると言います。
動力は横に付いているゼンマイ。レコード再生に電気は必要ありません
これで音楽を聴くと、当時の人たちが聴いていた音をそのまま今も聴くことができるのです。
そこで児玉アナのイメージに合う曲を針貝さんに選んでもらいました。流れてきたのはフランク・永井の「夜霧の第二国道」。

ビクトローラ・クレンデンザ

「父親が残したたくさんのSPレコードを見て、もう一度蓄音機で聴きたいと思って買いました。もともとはハリウッドのある方が持っていたもの。どうしても聴きたいレコードがあったものですから。モーツァルトのトルコ行進曲。あの球を転がすような音はこれでしか出ない。」と針貝さんは話します。
実際にトルコ行進曲をかけていただくことに・・・
すると針貝さん一言「針は何がいいかな~。」と。

針貝さんのお父さん

 

実は蓄音機の針は、金属製の針から竹やサボテンのトゲなどで作ったものまで様々
音の好みに合わせて使い分けるそうです。
蓄音機から流れるその音色は味のある深みのあるなんとも温かみのある音でした。

色々な種類の針

 

針貝さんは「小さい頃は蓄音機の中に誰か入っているようで不思議でしょうがなかった。」と笑いながら話します。
ということで今回は宮崎真空管アンプ愛好会の皆さんに協力していただき、クレデンザの裏蓋を初めて開けてもらう事になりました。
中は意外とシンプル。中央に見える黒い管が音を増幅させるホーンです。全長1.8メートルあり、キャビネットの中に収まっています。幻のクレデンザの中を初めて目にし、宮崎真空管アンプ愛好会の皆さんは針貝さん以上に瞳を輝かせていました。

宮崎真空管アンプ愛好会の皆さん

 

10月末、新富町で蓄音機の最高峰クレデンザを使ったレコードコンサートが行われました。
小林市から運ばれた重さ80キログラムのクレデンザ。小林市以外に運ぶのは初めてのことです。
会場では針貝さんは異常がないか、さっそくチェック。100年近く前に造られたため、調整は慎重です。
宮崎真空管アンプ愛好会会長の河津哲夫さんも「針の大きさで音量が変わるので、会場の大きさでどれくらいの針にするか、チェックをする。100年近く前の機会ですから、正常に動く事のほうが不思議なのではないかと思う。クレデンザは蓄音機の最高峰なので、正直、欲しいです。笑」と話します。

新富町総合文化センター:コンサート準備

会場ではコンサートが始まる前からクレデンザの周りに人だかりができていました。
観客はこの音色を聴くのを心待ちにしていました。

初め流れたのは、「ハリーライムのテーマ 映画「第三の男」より」「Home Sweet Home」、そして美空ひばりさんの「悲しき口笛」など数々の名曲。針貝さんの選曲でクレデンザの音を堪能しました。

「雑音も多いしひずみも多いし回転ムラはあるし音的には良くないけれど、直接ストレートに音楽が来る。音が出る仕組みの単純な事で、これが一番いい。」と河津さんは話します。
「まさか宮崎にこんなに古い物を持っている人がいるなんて思っていなかったのでぜひ聴いていたいと思って来た。よくあんな古いものがあれだけ音を出せるなと思う。」「ゆっくり聴ける良さがある。」と観客も喜んでいました。
針貝さんは「まぁうまくいったんじゃないかなという感じです。ノイズを超越して音楽そのものを直接聴いて欲しい。音楽だけを聴けるという魅力が蓄音機にはありますね。」と話します。

コンサートの様子

 

その蓄音機の最高峰をスタジオにも持ってきていただきました。
見た目も時の重みを感じる重厚感があり、その音色は胸に届く趣深い音でした。

新富町で行ったようなレコードコンサートを開きたいという方は、宮崎真空管アンプ愛好会のHPからご連絡ください。
ある程度人数が集まれば実現するかもしれません。

<宮崎真空管アンプ愛好会>
http://miyazaki-vtc.sakura.ne.jp

スタジオでの演奏の様子

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